JR北海道の赤字路線見直しに対応するため道が設置予定の有識者委員会について、高橋はるみ知事は5日の道議会予算特別委員会で、「できる限り早期に設置する」と正式表明した。 高橋知事はJR北が公表予定の「単独での維持が困難な線区」について、「巨額な赤字を線区の見直しだけで解消すれば、交通網全体へ重大な影響が危惧される」と懸念を示した。 知事は有識者委について、公共交通の将来像を話し合う道の「地域公共交通検討会議」(座長=岸邦宏・北大准教授)にワーキングチームの位置づけで設置すると説明し、鉄道網のあり方や課題への対応策を集中的に議論する考えを示した。道は交通行政に詳しい学識経験者など有識者委の人選を進める。 同会議は昨年11月に設置され、JR北や北海道バス協会、道内自治体など各界が参加している。同会議で、外国人観光客の急増や人口減少など環境の変化を踏まえた道内の公共交通網の方向性についても検討を急