「本を書いてみたらどうだ?」 ――2024年3月14日、情報処理学会の学会誌で取材を受けた帰り道。その取材を担当してくださった先生が放った一言が、私の新たな道を拓く引き金となった。 それから9ヶ月。私は、2025年1月11日にようやく本を出版することになった。 https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/24/12/05/01757/ ここまでの道のりは長かった。 振り返ってみると、この1年、私が進む道はすべて茨の道だった。 “普通の人生”を送っていれば不必要な苦労の連続だ。 ソフトウェア開発、論文の作成、著書の執筆――私は、これらを誰かから教えて貰うのではなく、トライ・アンド・エラーで身につけた。 実は私は、「努力を長期的に継続する才能」がない。 反復練習が嫌いなため、受験や試験勉強をしようとすると病んでしまう。 周りが行っているような、「将来のため