宇宙に長期滞在中の骨の減少を抑えるのに、骨粗しょう症の治療薬が効果的であることが日本人宇宙飛行士らの実験で明らかになった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と徳島大学が30日、発表した。今後の飛行士の健康維持に役立つ成果だとしている。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し薬を飲んでいない飛行士14人は、大腿骨の量が6~7%減少。一方、薬を飲んだ5人は骨の減少がほぼゼロに抑えられ、尿中カルシウム濃度
宇宙に長期滞在中の骨の減少を抑えるのに、骨粗しょう症の治療薬が効果的であることが日本人宇宙飛行士らの実験で明らかになった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と徳島大学が30日、発表した。今後の飛行士の健康維持に役立つ成果だとしている。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し薬を飲んでいない飛行士14人は、大腿骨の量が6~7%減少。一方、薬を飲んだ5人は骨の減少がほぼゼロに抑えられ、尿中カルシウム濃度
インタビューに答える宇宙飛行士の若田光一さん=30日午後、東京・丸の内の宇宙航空研究開発機構、池田良撮影 国際宇宙ステーションに4カ月半滞在した飛行士の若田光一さん(46)が日本に帰国中の30日、朝日新聞とのインタビューに応じた。宇宙での長期滞在で、骨粗鬆(こつそしょう)症がどれだけ抑えられるかが注目されていたが、若田さんは「運動と骨粗鬆の薬を併用する初めての試みによって、骨密度はむしろ増えていた」と明かした。 宇宙航空研究開発機構の大島博医師によると、宇宙に4カ月半滞在した場合、これまでの宇宙飛行士のデータなどから、通常、骨の強度は10%、密度は7%ほど減ることがわかっている。しかし、宇宙機構と米航空宇宙局(NASA)がCTスキャンなどで若田さんの体を調べたところ、強度はほとんど変わらず、密度は逆に増えていた。 若田さんは宇宙滞在中、NASAが作った新型のトレーニング装置で1日2時
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