9日、中国新疆ウイグル自治区ウルムチの中心部にある、モスクの入り口で警備に当たる中国の兵士(ロイター) 死者150人を超す大規模な暴動が起きた中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市のウイグル族居住区にあるモスク(イスラム教礼拝所)で、暴動後初となる10日の金曜礼拝を行ってはならないとの通知が出たとして、住民が反発している。 ウイグル族が多数集まり、不測の事態に発展することを恐れる自治区当局が予防措置を講じたとみられるが、漢族への敵対心を一層あおる可能性がある。 「金曜礼拝ができなくなり、みんな頭にきている」。ウルムチ市南部のウイグル族居住区にあるモスク前で9日、数人の男性が口々に不満をぶちまけた。 近くにある別のモスクは暴動後閉鎖され、礼拝ができない状態。50代のウイグル族の女性は「ウイグル族を団結させないための措置だと思うが逆効果。宗教への干渉は漢民族への反発をあおるだけだ」と強調した。(共同