「IKAROS」とその分離カメラ(子衛星)「DCAM」がこの度、ギネス世界記録TMに認定されました。認定された記録は次の2件です。 最初の惑星間ソーラーセイル宇宙機 「IKAROS」 (First interplanetary solar sail spacecraft) 最小の惑星間子衛星 「DCAM1とDCAM2」 (Smallest interplanetary subsatellite) 「ソーラーセイル」は、宇宙空間で帆を広げて太陽の光の圧力を受けることで、燃料を使わずに航行する夢の宇宙帆船です。このアイデア自体は約100年前からあり、世界中で研究開発が行われているにもかかわらず、これまで実現されていませんでした。 「IKAROS」という名に困難な技術に挑戦する決意を込めて、世界初のソーラーセイルの実証を目指してきた私たちにとって、このギネス世界記録TMの認定は誇りであり、
最近、オリオン座のベテルギウスに関して"刺激的な"タイトルのニュースが流れた。オリオン座は覚えやすく都会でも楽しめる手軽な星座だ。そのオリオンが肩を壊すかもしれないとなれば書かざるを得ない。 重い星の死 天蓋にぶら下がる星々は永遠の存在ではなく、だいたい数百万年から数兆年の寿命で移ろいゆく。ヒトの死が多様であるように、星の死にもまた個性がある。それは体重や組成、相方の有無などによって決まり、静かに冷たくなることもあれば、木っ端微塵に吹き飛ぶこともある。ベテルギウスのような重い星は、超新星と呼ばれる大爆発によって焼死する。爆発の閃光はひとつの銀河に匹敵するほどであり、ベテルギウスのような至近爆発ともなればどのような状況が生じるのか興味は尽きない。そして、爆発はどのくらい差し迫っているのだろう。 どのような超新星を起こすのか ベテルギウスは水素をたっぷり含んだ赤色超巨星なので、もし今爆発するな
国際宇宙ステーションの正面に取り付けたカメラで夜の地球を半周する間写真を撮り続け、それを繋げた映像(タイムラプス動画)です。地球周回軌道をまわりながら撮っているので、まるで宇宙から地球を見下ろしているかのような映像となっています。なお、ムービーには順番にバンクーバー島、ビクトリア、バンクーバー、シアトル、ポートランド、サンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックス、テキサス、ニューメキシコとメキシコ、メキシコシティ、メキシコ湾、ユカタン半島、太平洋の稲妻、グアテマラ、パナマ、コロンビア、エクアドル、ペルー、チリ、アマゾンという都市やランドマークが映っているので、探しながら見てみるのも一興です。 What does it feel like to fly over planet Earth? - YouTube ムービーがスタート。北半球の太平洋から始まり、アメリカ大陸を越えて南極に向かってい
「Galaxy S II」を本気で宇宙に飛ばし、TwitterなどSNS経由で入力した願いを地上へライブ中継する「SPACE BALLON PROJECT」が行われて約2ヶ月が経過。「最大高度約3万メートルから落下した『Galaxy S II』は無事で、普通に使える状態にある」ということだったので、サムスンテレコムジャパンPR担当の高久保美幸さんにその極地仕様の端末を見せてもらいつつ、今回のやたら壮大なプロジェクトを振り返っていろいろと話を聞いてみました。 GIGAZINE(以下、G): まず最初に、宇宙まで「Galaxy S II」を飛ばすという今回のプロジェクトのアイデアはどこから生まれたのでしょうか。単に冷凍庫に入れたり高温下に置いて検証する様子を見せるだけでも性能アピールにはなったかと思いますが、今回のプロジェクトを実行した決め手は? サムスンテレコムジャパンPR担当 高久保美幸さ
宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。 太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。 ひのでは7月31日、マイナス磁場(S極)だった太陽の北極域で、プラス磁場(N極)が増えていることを発見した。数か月で反転が完了する。磁場の反転は太陽表面の爆発など活動が活発になる極大期の2年後に予想されていた。 磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。研究チームの常田佐久(つねたさく)・国立天文台教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境
燃料切れ、通信断絶、エンジン故障など、度重なるピンチを乗り越えて世界初の偉業を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」。絶望的な状況でもあきらめることなく栄光をつかんだチームはどのようにして生まれたのでしょうか。どん底でもチームの士気を高め、最上のアイディアでトラブルに対処できた秘訣とは。 ゲストスピーカー:川口淳一郎(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 月・惑星探査プログラムグループ プログラムディレクタ) モデレーター:米倉誠一郎(日本元気塾塾長/一橋大学イノベーション研究センター長・教授) 米倉誠一郎: 僕は日経BP社がやっている「日本イノベーター大賞」の選考委員ですが、2010年の大賞は全員一致で「はやぶさ」の川口先生に決まりました。「はやぶさ」は、これから日本がどうやって生きていくべきかを示していると思います。技術的なお話も大事ですが、きょうはチームビルディングや日本の技術の可能性につ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月30日、金星探査機「あかつき」が金星周回軌道への投入に失敗した原因について調査結果をまとめ、宇宙開発委員会に報告した。燃料側の逆止弁が閉塞したことによる異常燃焼でメインエンジンのノズル部分の大半が失われたと考えられているが、JAXAは2015年11月に金星周回軌道へ再投入することは可能と見ており、9月には軌道上でエンジンのテスト噴射を実施する考え。 同日開催された記者会見に出席したJAXAの中村正人・あかつきプロジェクトマネージャ(左)と稲谷芳文・宇宙科学プログラムディレクター 「あかつき」は2010年5月に打ち上げられた日本初の金星探査機。同年12月7日に金星に接近した際、周回軌道に入るための軌道制御エンジン(OME)の噴射を行ったものの、探査機本体の姿勢が乱れたことによって途中で中断。減速が足りずに金星を通過し、現在、太陽を周回する軌道を飛行してい
2011年3月11日14時46分頃、東北地方の太平洋沖で国内観測史上最大となるマグニチュード9.0と推定される地震が起こりました。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2011年3月12日に引き続き3月14日10時11分頃(日本時間)に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)*1により、現地の緊急観測を実施しました。14日の観測は、ほぼ全域に渡り雲のあまりない画像が撮れました。 図1: 今回観測した画像全体 (クリックで拡大画像へ) 観測日時: 2011年3月14日10時11分頃(日本時間) センサ: AVNIR-2(アブニール・ツー) ポインティング角: -23° 黄色枠: 図2~12の範囲 図1は今回観測した画像全体の様子を示したもので、アブニール・ツーのバンド3, 2, 1を合成したトゥルーカラー合成画像で表示しており人の目で見た色
Image credit: NASA 米航空宇宙局(NASA)とロシア連邦宇宙局は3月1日、ソユーズ有人宇宙船(ソユーズTMA-01M)による国際宇宙ステーション(ISS)の撮影を行わないと発表した。 現在、ISSにはアメリカのスペースシャトル、ロシアのソユーズ有人宇宙船(2機)、プログレス補給船、ヨーロッパの欧州補給機(ATV)、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)がドッキングしており、ISS計画に参加している各国の全宇宙船が初めてISSに集まっている。 この歴史的な姿を撮影するため、長期滞在クルーを乗せたソユーズTMA-01Mを一旦ISSから切り離し、写真を撮影した後、再びISSにドッキングさせる計画だったが、ロシア側が「新型宇宙船の初号機を飛ばすことで引き起こされる全ての危険をレビューする時間がない」とし、撮影計画を拒否したという。 スペースシャトルは年内にも退役する
金星を回る軌道への投入に失敗した宇宙航空研究開発機構の探査機「あかつき」は、エンジンの噴射口が割れて大部分が脱落した可能性が新たに出てきた。 燃料が正常に供給されずに異常燃焼が起き、噴射口が過熱して破損したと宇宙機構ではみている。噴射口の大部分が脱落していれば、進む力は低下するがまっすぐ進めるため、6年後の軌道投入に望みが出てくるという。 宇宙機構の分析では、探査機はエンジン噴射から2分32秒後に姿勢を崩し、まっすぐ進む力も低下した。しかし直後に、その力を取り戻している。 このデータをもとに専門家らは、まず高温燃焼でできた噴射口の亀裂からガスが噴き出して姿勢が崩れ、その亀裂がさらに進んで最終的に噴射口の大部分が脱落したと推定している。
【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は13日、1977年に打ち上げた探査機「ボイジャー1号」が観測している太陽風の速度がゼロになったと発表した。 太陽から吹き出す太陽風が届く範囲「太陽圏」の端に近づいていることを示しているという。 同機は現在、太陽から約170億キロ・メートル離れた場所を秒速約17キロ・メートルで飛行中。あと4年で「へリオポーズ」と呼ばれる太陽圏の境界を脱出、太陽系外探査へ踏み出す見通しだ。 やはり1977年に打ち上げられた「ボイジャー2号」はやや遅れて別の方向へ向かっている。両機には、地球外の知的生命体に遭遇することを考え、様々な音楽や言語を録音したレコードが搭載されている。
12月7日、日本の金星探査機「あかつき」が金星周回軌道投入に失敗した。5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられたあかつきは、順調に飛行を続け、この日金星への最接近に合わせて、搭載した推力500N(ニュートン)の軌道変更エンジンを720秒噴射し、金星周回軌道に入る予定だった。 午前8時49分に噴射を開始したあかつきは、直後の8時50分に地球から見て金星の影に隠れた。ところが金星の影から出てきたあかつきを地上局で捕捉するのに手間取った。その後、通信を回復したあかつきの軌道を測定したところ、金星周回軌道に入れなかったことを確認。 さらに探査機からダウンロードしたデータから、噴射開始から約143秒で、あかつきの姿勢が乱れ、本来720秒行うはずだった噴射が停止したことが判明した。姿勢の乱れは、5秒間で軌道上初期重量が500kgある探査機が完全に1回転するという急激なものだった。 現在、宇宙航空
6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試料容器から、小惑星イトカワ由来の粒子約1500個が見つかったと、宇宙航空研究開発機構が16日、発表した。 粒子は大きさ0・001〜0・01ミリ・メートルほどで、電子顕微鏡で調べたところ、そのほとんどがイトカワの岩石と同じような成分で出来ていることが分かった。 月よりも遠い天体の表面から試料を持ち帰るのは、人類初の快挙となる。太陽系の成り立ちをひもとく重要な成果として世界中から注目されている。 宇宙機構は、先月から電子顕微鏡で採取した1500個の粒子を分析していた。 宇宙機構は今後、粒子をさらに詳しく分析。小惑星がどうやってできたのか、また初期の太陽系はどのような物質で出来ていたのかなどの謎に迫る。
教育 高校生4人組 新天体を発見 石垣の電波望遠鏡で解析2010年9月2日 後方にそびえる電波望遠鏡で新メーザー天体を発見した(左から)石黒愛さん、安里沙紀さん、波照間美紀さん、渡邊日香里さん=1日、石垣市登野城嵩田 【石垣】県内の高校生が天文研究に挑戦する「美(ちゅ)ら星研究体験隊」(国立天文台、NPO法人八重山星の会など主催)で八重山高校3年の安里沙紀さん(17)、石黒愛さん(18)、開邦高校2年の波照間美紀さん(16)、渡邊日香里さん(15)が国立天文台VERA石垣島観測局の電波望遠鏡を使って見つけた電波星(メーザー天体)が、新天体であることが国立天文台の観測で確認された。 4人は1日、同観測局で記者会見し、「新天体を発見するという貴重な体験ができてうれしい」(渡邊さん)と喜んだ。美ら星研究体験隊は今年で5回目で電波星の新発見は3例目。来年3月に行われる日本天文学会で発表する予定
逆境でも不屈の闘志で復活の技術を生み出す「敗れざる者たち」として、まずは今年夏、国内外で注目された小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトに貢献したIHIグループのIHIエアロスペースの技術者を紹介したい。 はやぶさは、地球から3億キロも離れた小惑星イトカワから、満身創痍になりながら、戻ってきた。このプロジェクトの総責任者だった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎教授らの執念と知恵で、日本に感動を与える奇跡を演じてみせた。そこでは、IHIエアロスペースの技術者たちの活躍も大きい。 まずは、はやぶさのカプセルの耐熱素材などを担当したIHIエアロスペースの宇宙機システム室の森田真弥部長に聞いた。森田氏ははやぶさのカプセルが豪州南部の砂漠に落ちた時に、自らその回収を担当している。 (聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員) 森田 ええ、私がカプセルの外側の耐熱部分(ヒートシールド)の開発を担
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