拳銃の銃身をインターネットで注文し、米国から密輸したとして、警視庁は27日、埼玉県新座市西堀2丁目、内装業伊藤力容疑者(36)を銃刀法違反(拳銃部品輸入)の疑いで逮捕したと発表した。弾倉部品も別に輸入し、真性拳銃を発射できないよう改造した「無可動銃」も購入。同庁による鑑定で無可動銃の銃身と弾倉を取り換えるなどして組み立て直したところ、実弾が発射されたという。 同庁組織犯罪対策5課と東京税関によると、伊藤容疑者は昨年10月2日、米国の販売サイトで「グロック36」という拳銃の銃身(約9.2センチ)を130ドル(約1万4千円)で購入し、航空小包郵便で同月8日、成田空港から密輸した疑いがある。東京税関の職員が発見した。 昨年9月、伊藤容疑者はグロック36の「無可動銃」を長野県の業者から約40万円で購入していた。無可動銃は銃刀法には問われないが、伊藤容疑者は「違法と分かっていたが、リアルな拳銃に