「サッポロ一番」はサンヨー食品(東京都港区)が手がける袋入り即席麺の国内トップブランドだ。1966年の発売以降、累計250億食以上を販売したという。 同社は53年、群馬県でうどんの乾麺メーカー「富士製麺」として創業した。61年には、太平洋、大西洋、インド洋と三つの大海を股にかける大きな会社にしたいと社名を「サンヨー食品」に改め、その後、即席麺事業に参入した。 後に社長になる井田毅氏が全国各地のラーメンを食べ歩く中、札幌市で、ラードが入り、コクのあるスープが特徴のしょうゆラーメンに出合った。その味を参考にして66年に発売したのが「サッポロ一番」のしょうゆ味だった。