ネットでは――取り分けはてなでは、似非科学や似非科学批判批判、つまり似非科学を声高に攻撃することに疑問を呈した人に対して、これを科学という立場に依りながら叩くような言説がよく見受けられる。また最近では、ネットのモラルについて無断ブックマーク禁止などを主張した人に対し、常識やらWWW(World Wide Web)の理念だかを盾に取って、よってたかって攻撃するような場面があった。 そういう時、ぼくがいつも不思議に思うのは、なぜ叩く側はああもまあ自信満々に攻撃的になれるのかということだ。自分がもしかしたら砂上の楼閣の上に立っていて、それが一晩で跡形もなく崩れ去ってしまうかも知れないということを考えたことはないのだろうか? 自分がもしかしたら日本帝国軍やナチスのように、信じていたものにいともあっさりと裏切られるかも知れないという想像力を働かせたことはないのだろうか? あるいは自分はもしかしたら異