日本“格差”の真実…じつは「国」のせいでも「自己責任」のせいでもなかった! 「共助」を分厚くすべき時だ 「公助」はすぐには届かない 一方で、生活に困っている人について「国が支援すべきだ」「政府のやり方が悪いのだ」という主張もよく見られます。確かに、公的な制度による支えは重要でしょう。新型コロナウイルスの感染拡大が続けば、ふたたび定額給付金や事業主への支援金などの「公助」が出てくる可能性もあると思います。 しかし、公的資金による支援は制度やシステムの設計にどうしても時間がかかるため、スピードが遅くなりがちです。また、公的資金を投じるとなれば基準を厳格にせざるを得ず、規模も小さくなります。 「公助」だけでは、困っている人たちへの支援は行き渡らないのです。市民として権力の監視機能を担うことは大切ですが、国に文句を言っているだけでは、いままさに飢えている人には何の役にも立ちません。 「自助」と「公