プレミアリーグ開幕30試合を終えて勝ち点63を獲得し、首位に立つレスター。昨季の30試合終了時には断トツの最下位にいたチームが、まさか優勝争いのトップに躍り出るとは地元ファンでも想像していなかったに違いない。 英国紙『デイリーメール』によると、昨年末時点での選手人件費は、プレミアで下から数えて3番目の約44億円。マンチェスターの両雄はいずれも170億円を超えており、トッテナム、アーセナル、チェルシーのロンドン勢も、レスターの倍以上の資金を選手に投じている。資金力が成績に直結する傾向が強い欧州サッカー界においてその差は圧倒的であり、だからこそ、レスターの躍進は「奇跡」と呼ばれている。 もっとも、彼らがピッチ上で見せるサッカーは、奇跡や革新とは無縁の“普通”の堅守速攻である。4-4-2をベースにチームの重心を低く設定して、ボールを奪ったらできるだけ早く敵陣にボールを運んでゴールを狙う。それは教