コンサートの客席で揺れるケミカルライト、通称サイリウムは、今やおなじみの光景だ。記者もライブでは何本も折り、腕が筋肉痛になるほど振ったことが何度もある。聴く、観るだけでなく、「参加する」――演者と会場が一体となれる、実にいいものだ。いいぞ。 でもこれ、いつごろから使われ始めたのだろうか?そもそも何のために開発されたのか?よく使うものなのにあまりにも無知すぎる......。それらの疑問を解消するべく、日本で古くからケミカルライト類を扱う「ルミカ」にお邪魔して取材をしてきた。 防災、軍用という説があるが...? 1979年に福岡県にて創業したルミカは、ケミカルライトの老舗企業だ。今回お邪魔したのは新木場にある東京支社で、木で覆われたデザインが特徴的な場所だ。 「ケミカルライトについて教えてほしい」というお願いを快諾し、質問に答えてくれたのがルミカの道脇和生さんと木村仁美さんだ。 始まりは防災用