衆院選から一夜明け、記者会見する岸田文雄首相(左)。右奥は自民党の甘利明幹事長=東京都千代田区の同党本部で2021年11月1日午後2時26分、竹内幹撮影 10月31日投開票の衆院選は自民、公明両党が293議席を獲得し、岸田文雄首相の政権運営は当面安定しそうだ。「風の読めない選挙」の堅調な結果に安堵(あんど)する首相だが、今後は新型コロナウイルス下の経済対策など、まだ「看板」段階の政権政策の内実が問われることになる。一方、立憲民主などの野党は共闘路線の見直しを迫られている。 「看板どまり」政策の内実問われ 「(絶対安定多数の)261議席という貴重な支援をいただいた。責任政党として国民の負託に応えていく」。岸田首相は衆院選から一夜明けた1日午後の記者会見で、堅調な選挙結果をこう強調した。 自民党は単独で絶対安定多数の議席を得たため、常任委員長のポストを独占することが可能で、さらに各委員会の過半