#1 #3 1970年の新聞広告「新宿から100分」を再現 ご覧いただいたことのある方がいるかもしれないが、僕は自身で運営している動画チャンネルで、JR総武本線の成東駅(千葉県山武市)から5㎞ほど離れた分譲地から新宿駅まで、公共交通機関のみによる通勤が現実的に可能かどうか、実際に通勤時間帯の電車に乗車して実証するという体裁の撮影を行ったことがある。 きっかけは、その分譲地の開発当初の新聞広告で謳われていた「猛烈ビジネスマンの本格的ベッドタウン新宿から100分―オフィスと直結する」という文言を見かけたことである。 「100分」という、今日の感覚ではどう聞いても遠すぎる所要時間を、あたかも唯一無二のアピールポイントであるかの如く記載している点が、当時と現在の住宅事情を対比するうえで最もわかりやすいのではないかと考え、これをネタに一本動画を作れるのではと思い付いてのことだ。 1970年2月2日付