ロシア、ボログダ地方を流れるボログダ川の空撮写真。ロシアは、新たな森を植林することで、排出された温室効果ガスを削減できる国の最有力候補だ。(PHOTOGRAPHY BY VLADIMIR SMIRNOV/ TASS/ GETTY) 地球全体にどれだけ森が広がれるかを調べた初の研究によれば、現在、森林の再生が可能な土地は米国の広さほどもあるという論文が、7月5日付けの学術誌「サイエンス」に掲載された。そのすべてが森で覆われれば、過去100年近くの二酸化炭素排出量を相殺する実力があるという。 論文によると、既存の都市や農業に影響を与えずに、世界の森林は現在のおよそ1.5倍にまで増やせるという。しかし、地球の気温が上昇するにつれ、森に適した土地は減っていく。地球温暖化を世界的な目標である1.5℃に抑えられたとしても、一部の熱帯林は暑くなりすぎるため、森林再生に利用可能な地域は2050年までに5分