多系統萎縮症(MSA)では多彩なメカニズムによる睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)を来すことが知られている.新潟大学医歯学総合病院では神経内科,呼吸器内科,耳鼻咽喉科などが協力し,2011年からこの問題に取り組んできた(Niigata MSA study).ちなみに睡眠時無呼吸症候群は睡眠呼吸障害(無呼吸・低呼吸)により日中の過度の眠気(excessive daytime sleepiness;EDS)を来した状態を指す. 昨年,ヨーロッパからMSAのEDSの頻度について報告があり(SLEEMSA study),MSA患者さんでは健常者の2%と比較し,28%と有意に多いことが報告された.しかしながらその影響因子については不明で,日本人においてはEDSの頻度自体も不明であった.このため新潟大学では,日本人MSA患者さんにおけるEDSの頻度およびその影響因子を検討したのでその結果をご紹介したい
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