【バンコク=田原徳容】タイで、日本人男性とタイ人女性との間に生まれた子供が、日本に帰国して消息不明の父親を捜すケースが急増し、社会現象化している。 父親と連絡がとれた少年はメディアに引っ張りだこで、漫画化やCM起用の話も浮上している。 5月中旬、中部ピチット県で母親を亡くし、父親を捜すケイゴ君(9)の話題が、地元メディアで連日報道され、世論の同情を集めたのが始まり。 日本政府の照会で東京在住と判明した父親(31)とケイゴ君の電話対談が行われると、似た境遇の子供らが次々と名乗りをあげた。父親捜しの目的は「抱きしめてほしい」から「教育費請求」まで様々。3日には2組目の親子対談実現が報じられるなど盛り上がりが収まる気配はない。 在タイ日本大使館によると、同種の捜索依頼はこの半月で1件から22件に増加した。