8月1日、1、2号機原子炉建屋西側の排気筒下部の配管付近で、10シーベルト超の放射線量を計測した作業員=東京電力提供 東京電力は2日、福島第1原発の1号機原子炉建屋2階で、毎時5シーベルト(5000ミリシーベルト)以上を計測したと発表した。建屋内での放射線量では、6月に1号機原子炉建屋1階で記録された毎時4シーベルトを上回り最高となる。東電は有効な遮蔽(しゃへい)方法がないとして、部屋を立ち入り禁止にした。今後の作業への影響が懸念されそうだ。 5シーベルト以上が計測されたのは、空調機室内にある配管前。原子炉格納容器を破損から守るため圧力を下げるための「ベント」の際、容器内の空気はこの配管を通って1、2号機の原子炉建屋の間の屋外にある排気筒から外部に出ていく。1日には排気筒下部の配管で毎時10シーベルト超が計測されている。東電はいずれも、3月12日のベント時の微粒子が付着したことが原因になっ