このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。通常は新規性の高い科学論文を解説しているが、ここでは番外編として“ちょっと昔”に発表された個性的な科学論文を取り上げる。 X: @shiropen2
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。通常は新規性の高い科学論文を解説しているが、ここでは番外編として“ちょっと昔”に発表された個性的な科学論文を取り上げる。 X: @shiropen2
イラクにあるシャニダール洞窟で数十年前、ネアンデルタール人の遺骨9体が発見されたことがきっかけで、ネアンデルタール人が意図的に死者を埋葬していたのかをめぐる議論が持ち上がった。(Photograph by Younes Mohammad, Middle East Images/Redux) 石器時代、ほぼ移動生活をしていた人類は、自分たちの縄張りを示す手段をほとんど持っていなかった。しかし、中東のレバントと呼ばれる地域で発見された古代の埋葬跡を分析した結果、現生人類であるホモ・サピエンスとネアンデルタール人がそれぞれ死者を埋葬し、その場所を、自分たちの土地であることを示す目印にしていたのではないかとする論文が9月6日付で学術誌「L'Anthropologie」に発表された。 「死者の埋葬というイノベーションは、実はレバントで始まりました」と、イスラエル、ハイファ大学の考古学者オムリー・バル
【読売新聞】 【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=冨山優介】人々を笑わせ、考えさせる優れた研究を顕彰する「イグ・ノーベル賞」の今年の受賞者が12日(日本時間13日)、発表された。哺乳類が肛門を使って呼吸する仕組みを医療応用に結び
「クリスマスのディナータイムを台無しにすることなく、『トカゲ人間の陰謀論者になった親戚』と会話する方法」 夏休みに久々の帰省をしたら両親や親戚が、あるいは親しかった友人が、すっかり陰謀論者になっていたという経験を持つ人は少なくないだろう。それは世界中の「あるある」エピソードとなっている。英語圏では冬になると「クリスマスのディナータイムを台無しにすることなく、『トカゲ人間の陰謀論者になった親戚』と会話する方法」などといったタイトルの記事も増える。 また昨今では「どのようなタイプの人が陰謀論に陥りやすいのか」「人が陰謀論を信じてしまう生活的な要因にはどのようなものがあるのか」といった内容の研究論文が発表される機会も多い。そして「あなたの大切な人を陰謀論の世界から連れ戻す方法」についても、様々な見解やアイディアが語られてきた。しかし本当に効果的で実戦的でお手軽な対処法が実在していたら、世界は現在
プレスリリース 研究 2024 2024.02.05 人はなぜワクチン反対派になるのか ―コロナ禍におけるワクチンツイートの分析― 発表のポイント ◆ コロナ禍で初めてワクチン反対派になった人の特徴を分析し、陰謀論やスピリチュアリティに傾倒している人がワクチン反対派になりやすく、さらに参政党への支持を高めた可能性を示した。 ◆ ワクチン反対派などの特徴を分析した研究は多く存在するが、本研究ではどのようにワクチン反対派に転じるに至ったかを時系列的な分析に基づいて明らかにし、さらにその政治的含意も示した。 ◆ 公衆衛生に対する脅威となりうる反ワクチン的態度の拡散を食い止めるための手がかりが得られ、将来のパンデミックに対して重要な教訓を得た。 パンデミックを経て新たに高い反ワクチン的傾向を持つようになったアカウントの特徴 発表概要 東京大学大学院工学系研究科の鳥海不二夫教授と、同大学未来ビジョン
この画像を大きなサイズで見るimage credit:Pixabay 世界中に広く自生し、200種類以上もあるとされるマジックマッシュルーム。サイケな幻覚作用を作り出すことで知られているが、それを引き起こすのはシロシビンという化学物質だ。 シロシビンは、依存症・うつ・不安神経症・PTSDといった症状の治療効果が期待されている。今回、アメリカの研究グループは、私たちのお腹の中にいる細菌の細胞にマジックマッシュルームのDNAを組み込んで、キノコと同じくらいシロシビンを作り出してしまう「幻覚性大腸菌」を誕生させたのだという。 幻覚性大腸菌がうつ病などの治療に役立つことが期待されている。 うつや不安神経症の治療効果に期待がかかるシロシビン マジックマッシュルームは幻覚作用で神秘体験を生じさせるため、一部の地域では宗教的な儀式にも用いられてきたことで有名だ。 その一方でそこに含まれるシロシビンは、依
1.タイトル: 「日本人は集団主義的」という通説は誤り 2.発表概要: 日本人論では、長らく「日本人は集団主義的だ」と言われてきた。現在では、「集団主義」は、「日本人」の基本的なイメージになっている。 ところが、この通説が事実なのかどうかを確認するために、心理学、言語学、経済学、教育学などにおける実証的な研究を調べたところ、日本人は、欧米人より集団主義的だとは言えないことが明らかになった。また、「日本人は集団主義的だ」と広く信じられているという現状は、人間の思考を歪める心理的なバイアスによって作りだされたものであることも明らかになった。 3.発表内容: 日本人論(あるいは、日本文化論)では、「個人主義的な欧米人と比べると、日本人は集団主義的だ」と言われてきた。「集団主義的な日本人」は、日本人自身にとっての最もポピュラーな自画像であるだけでなく、現在では、外国人にとっても「日本人」の基本的な
寄生虫が宿主を操り、自らに都合のよい行動を取らせる。 寄生虫による宿主の操作は、20世紀後半から大いに研究が進み、今や事例の枚挙にいとまがないほどだ。どうやら我々の住むこの世界では、普遍的な現象らしい。聞いただけで気持ち悪いが、受け入れざるをえない。 日本にいて、直接目に見える形で、身近にそれを実感することができるのは、おそらくハリガネムシではないかと思う。 例えば、本来、水辺に近づく必要がないはずのカマキリが、お腹をパンパンに膨らませて、川や池に近づいている時。そのまま観察していれば、カマキリは水に飛び込むだろう。ほどなく腹からは何10センチもあるハリガネのように細長い生き物がクネクネと身をよじらせながら出てくる。 ぼくもずいぶん前に、白昼、偶然にその瞬間を見てしまったことがある。同じ星の上の出来事とは思えないような、ぞわっとする体験だった。 そんな寄生虫のハリガネムシと、寄生された宿主
妄想を壊すこと、すなわちこれ、科学。 ただひたすら研究し、考察する。 ジャンルは大きく分けて二つ。 下着と、非パンチラ はじめまして、プロデューサーの宮崎紀彦と申します。 日常を非日常へと変える“ちょっとしたきっかけ”となるような映像を作りたい!そういう思いから、野平花男氏とYouTube上に動画チャンネル「妄想科学研究所」を開設し、数多くの動画を作ってきました。 作品内容は至ってシンプルで、どうすれば下着がみえない日常生活を送れるかをテーマに、物の拾い方や階段の昇り方、窓の拭き方などをひたすら研究しています。 パンチラ映像と誤解されがちですが、あくまで女性のための技の研究動画であり、一言でいえばパンチラ撲滅運動です。 これまでは自己資金による製作および運営でしたが、これからはより研究に没頭できる環境づくりを目指しつつ、応援してくださる方々とも関係性をつくりたいと考え、この度のプロジェクト
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