NTTドコモは,ユーザー自身がOSやアプリケーションを選択できる携帯電話機の仕様を米Intel Corp.と共同で策定した(Tech-On!の関連記事)。開発の背景やポイントなどを,仕様策定にあたった総合研究所 未来端末研究グループリーダ 主幹研究員の竹下敦氏と同グループ 主幹研究員の中山雄大氏に聞いた。 ――開発の背景を教えてください。 携帯電話機をパソコンのようにカスタマイズしたい要求があると考えました。企業が自社の事情に応じてドキュメント再生用ソフトウエアを入れたい要求もあるでしょうし,個人がマルチメディア・コンテンツを再生するのに専用のビューワを入れたいという要求もあるでしょう。既存のWindowsアプリケーションが使えるようになるといった応用が考えられます。 現行でもJavaによる「iアプリ」を追加できますが,ハードウエアへのアクセスなどの利用条件はすべて共通です。今回策定した仕