建物を支えるくいの工事のデータが流用されるケースは、旭化成建材が請け負った工事以外でも行われていた疑いがあることが、複数の関係者への取材で分かりました。横浜市のマンションのケースでは、旭化成建材の現場の施工管理者がくいのデータを改ざんした理由について、会社側は「データを紛失したり、機械のスイッチを入れ忘れたりした自分自身のミスを隠すためだった」などと説明しています。 NHKが入手した、旭化成建材とは別の業者が民間の事業所で行った工事記録では、異なる2地点のくいの電流計のデータが一致していました。このデータはくいが強固な地盤に達したかどうか電流で確認するもので、国土交通省によりますと、同じ物件で地盤が平たんな場合は波形が似ることもありますが、完全に一致するのは考えられないとしています。 複数のくいの業者はNHKの取材に対し、「くいが安定した地盤に届いたかどうかは経験があれば機械の操作の感触で