年明けに、こんな記事を読んだ。 翻訳の仕事がない、という翻訳家の文章だ。 もうすぐ消滅するという人間の翻訳について 翻訳の依頼は加速度的に減り続けている。 答えを出したようにみえるのは言うまでもなく、 2023年初頭のChatGPT公開を皮切りとして世に放たれた生成AI翻訳である。 機械翻訳の進歩は多くの翻訳家の理解をとうに超えていたが 生成AI翻訳の普及は少なからぬ翻訳家に「それ」がほんとうの終わりを運んできたと実感させるに十分だった。(中略) 現状の生成AI翻訳はどうみても完璧というには程遠く、依然として人間の翻訳を終わらせるだけの力をもたない。それでもなぜ、人間の翻訳は終わってゆくのだろうか。 ほかでもなく、人間の側が翻訳に対する要求水準を下げ始めたからである。(中略) 人間の翻訳を終わらせるのに、完璧な機械などもとより必要なかったのだ。 (太字は筆者) まあ、そうなるだろう、という