下の写真を見ていただきたい。JR品川駅の新幹線のりばである。「な、なんだよ、いきなり。ニュースになるような話題か?」と思われたかもしれないが、よーく見ていただきたい。実は、3つの“違い”があるのだ。 その答えを説明する前に、「もじ鉄」の世界を紹介する。鉄道の写真を撮るのが好きな「撮り鉄」、鉄道に乗ることを楽しむ「乗り鉄」など、鉄道趣味にはさまざまなジャンルが存在する。そのなかのひとつ、駅名などに使われる書体やデザインに注目しているのが「もじ鉄」である。 「ちょ、ちょっと待て。それってマニアックすぎるだろう」と感じられたかもしれないが、駅などに使われる書体は鉄道会社によって違う。また、時代とともに変化していて、2020年の東京オリンピックを控えたいまは、新旧が入れ替わる「変革期」とも呼ばれているのだ。 毎朝、通勤や通学で使う見慣れた「駅名標」(えきめいひょう:駅名を記した案内標識)の裏側で何