芸能界でたびたび取りざたされる〝独立〟をめぐる問題。事情は個別に異なるが、背景にあるのが芸能人の〝働き方〟に対する考え方の変化だ。女優の清水富美加さんと所属事務所の間でトラブルになっているケース。「仕事の内容」や「体調不良」等を理由に契約解除を求める清水さん。「本人の意思を確認しながらやってきた」という事務所。大きく食い違うのは芸能界における契約の〝解釈〟だ。芸能人は「労働者」に当たるのか、当たらないのか。法律の専門家は「実質的に給料制で仕事が選べないケースもあり、〝労働者〟という判断も成り立つ」と指摘。一方、業界では、芸能人を育成・プロデュースし、著作権管理なども一手に行う事務所との関係は、単なる雇用関係ではとらえられない、という声も根強い。才能ある若者たちが〝夢を追う〟芸能界。その裾野が広がる中、芸能人の〝働き方〟はどうあるべきなのか、考える。