宗教改革499年目の今年10月31日に、スウェーデンのルンド大聖堂でルーテル教会の指導者らと共同の礼拝を行ったカトリック教会のローマ教皇フランシスコ(左から3人目)(写真:Church of Sweden / Magnus Aronson) 宗教改革500周年を来年に控え、ローマ教皇フランシスコは10月末、スウェーデンでルーテル教会の指導者らと礼拝を共にした。カトリックとルーテルの両教会は、宗教改革へと導いた信仰義認という基本的教義に関して、まずは同意することを決定した。宗教改革は効果的に終わったと言う人もいるが、2つの理由でいまだに決着がついていないと冷静に指摘する人もいる。ルーテル教会は女性聖職者問題、人間の性的指向の問題に関してはリベラルな道をたどっており、一方でカトリック教会は、とりわけマリア崇敬や聖体拝領に関する見解に関して、あくまでもカトリック本来の立場に立っている。両者の一致