音楽仲間の家に泊まった翌朝だった。携帯の着信音で目が覚めると、オカンと姉から20件以上も着信があった。 「なに?」 「今すぐ帰ってきて」 オカンの声は何かにおびえていた。 自宅に帰ると、2階から数人…
音楽仲間の家に泊まった翌朝だった。携帯の着信音で目が覚めると、オカンと姉から20件以上も着信があった。 「なに?」 「今すぐ帰ってきて」 オカンの声は何かにおびえていた。 自宅に帰ると、2階から数人…
リチャード・ジュエル――。この名は米国人にとって、日本で言えば松本サリン事件の被害者である河野義行さんのような響きを持つ。実在の人物であり、一時は「アメリカの英雄」としてメディアの寵児に祭り上げられながら、一転して凶悪な爆弾犯に仕立て上げられた男だ。 その実際に起きた冤罪事件の被害者を主人公にした映画『リチャード・ジュエル』が日本で公開中だ。メガホンを取ったのは、これまでも『アメリカン・スナイパー』(2014)、『ハドソン川の奇跡』(16)、『運び屋』(19)など実話を基に“衝撃の真実”を描いてきたクリント・イーストウッド監督。いつもながら、小細工を用いず、重いテーマを無駄のない脚本とベテラン俳優陣の堅実な演技で描ききった傑作だ。 取材現場の実情からゴーン事件まで 公開直前の1月15日、日本大学文理学部(東京都世田谷区)で、元NHK記者の柳澤秀夫さん、元警察官で犯罪ジャーナリストの小川泰平
裁判のやり直しが決まった、滋賀県の病院の殺人事件で、 元看護助手の女性が故意の犯行を否定した自供書が存在していたにもかかわらず、警察が今年7月まで検察に提出していなかったことがわかりました。 西山美香さん(39)は、滋賀県の湖東記念病院の看護助手だった2003年、男性患者(当時72)の人工呼吸器を外し、殺害した罪で懲役12年が確定し、おととしまで服役しました。 しかし、大阪高等裁判所が「患者が自然死した可能性がある」とする弁護側の新証拠を採用するなどして、裁判のやり直しを認め、今年3月に確定しました。 その後、やり直しの裁判に向けて、弁護団が検察に証拠の開示を求めたところ、西山さんが、逮捕前に呼吸器を故意に外したことを否定した自供書が出てきたということです。 開示された証拠のなかには「男性患者が、たんが詰まったことが原因で死亡した可能性がある」と、医師の所見が記された捜査報告書の存在も明ら
詐欺罪に問われ10カ月以上勾留された後、9月に大津地裁で無罪判決を受けた20代の大学4年の男性=大阪府=が17日までに、京都新聞社の取材に応じた。客観証拠がほぼない中、滋賀県警と大津地検が「共犯者」の虚偽供述を別の共犯者に伝えて供述を引き出す強引な手法で、有罪立証に突き進んだ。「初めから犯人と決めつけられた。自分のように苦しむ人が今後なくなってほしい」と訴える。 【写真】誤認逮捕で謝罪する愛媛県警本部長 ■「なんで黙秘すんねん。やってるからやろ」「しゃべれや、うそつくなや」 昨年7月30日、男性は大阪市内で大津北署の刑事3人に呼び止められ、逮捕状を見せられた。「え、どういうこと?」。心当たりがなく「身に覚えありません」と答えたが、「分かった分かった。あっち(大津)で話を聞くから」と手錠を掛けられた。 容疑は、共謀し、高齢者から現金計200万円をだまし取った疑い。「共犯者」の知人とはアルバイ
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