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約5万年前に祖先が大陸に到達したとされるオーストラリア先住民アボリジニの社会や文化は、18世紀後半に英国植民地となった後に大きく変化した。しかし、入植が進まなかった中央砂漠や北部地域では、生活文化の核である神話体系「ドリーミング」が維持されてきた。彼らの芸能や芸術は、ドリーミングに登場する精霊との対話である儀礼の際に演じられ表現された神話世界が元になっており、今では文化アイデンティティ表現の大きなよすがとなっている。 久保正敏(国立民族学博物館名誉教授) アボリジニ(オーストラリア)アクリル画_H0149428 鬱蒼と茂る熱帯雨林の森に暮らすオラン・アスリ。獣の気配や鳥のさえずり、虫の声や木々のざわめきに、彼らは耳をすます。命あるものだけでなく、自然の営みすべてに畏敬の念をもつ彼らは、あらゆる事物に精霊が宿っていると信じている。彼らを導き、守ってくれる精霊は、彼らに人間の弱さを知らしめ、反
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