「意識が高い」という形容がここ数年で一気に市民権を得たような気がする。 ネットの人なら把握してるだろうけど、この言葉は婉曲な侮蔑語としての役割を持っている。「意識が高いなあ」という感想は、「高尚そうなことをやって悦に浸っているなあ」と読み替えることができる。 人によってこの言葉の使い方に結構ブレがあって、純粋な褒め言葉としての用法から上記のような辛辣な皮肉としての用法まで、観測範囲だけでもさまざまな運用がなされているように思う。 もはや気軽に使える表現ではなくなってしまった感があって、誤解があると面倒だし普段はこの言葉を使わないようにしている。 この「意識が高い」の皮肉的用法については、それが本来非難しているものを踏まえれば、ある程度理解はできる。(だからといって自分もそれに同調しようとは思わないが) ただ、その非難が、「意識が高い」という言葉に紐づけて行われてしまうことには危険を感じてい