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オメガラーメンに関するwhite_roseのブックマーク (7)

  • 日本全国のユウダイを許さない会

    エンジニア仲間どうしで年に何回か情報交換を兼ねて飲み会を開催していたのだが、今年はコロナウイルスのせいでZoom呑みに変更した。結果的に、これ以上この会意味あるんだろうかと思うようになってきたので吐き出しておく。 最初のうちは感染の拡大や緊急事態宣言による仕事への影響や、リモートワークの生産性の話をしたり、最近上中里にも店舗ができたらしいオメガラーメンレポめいた話題が出たりした(参加者にはラーメン好きが多い)。 雲行きが怪しくなってきたのは、いちばん年上の方のムラタさんが会話を独占し始めてからだ。Visual Basic一筋でもう20年以上やっているフリーランスで、いろいろな知識をシェアしてくれて悪い人ではないのだが、もともと朴訥というか突っかかるような話し方をする人で、酔っぱらうとそれに拍車がかかる。最近やっと住宅ローンを組んで町屋にマンションを買ったのだが、コロナのせいで案件が細っ

    日本全国のユウダイを許さない会
  • 坦々うどんの季節がやってきた

    道路に落ち葉が重なり、空気が冷たく乾いてくるとようやく自炊しようという気が起こってくる。夏はあまり火を使う気になれないから。 いくら流行っているとはいえ、今年の夏はオメガラーメンべに行き過ぎたという反省もあって、今週からできるだけ夜は自炊することにした。 駅の改札を出てそのままアーケード下のスーパーに入り、チルド麺のコーナーに直行する。 ここで2パックになっているチルド麺の担々麺セットは買わない。 目当ては、小分けで売っているタレだ。冬になると担々麺のタレが売っているのでこれを買う。 それから、袋入りのうどんを買う。 これは好みの問題だけど、生ラーメンのかん水の臭いが苦手なので、うどんを買うことにしている。 あと、生ラーメンの場合は、麺とスープに別々のお湯を用意しておかなくてはいけなくて面倒くさい。 うどんならごった煮でも気にならない。 この2つを手に入れたらあとは家に帰って適当な材

    坦々うどんの季節がやってきた
  • 徳三郎の駅前屋台

    駅前で徳三郎が五平を売る姿は、戦前の果名村の風景そのものであった。もともとは村の者ではなかった彼が屋台を営む姿は年月とともに周囲へ溶け込み、その存在に疑問を抱く者はもはやなかった。 木造駅舎の改札を出ると、小さな広場の向こうに商人宿がある。その軒先に徳三郎は質素な屋台を据え、七輪に火を起こし、金網に五平を載せて客を待つ。 森深い谷間に取り残されたような果名の駅にあえて降り立つ人々は当時それほど多くはなかった。早朝から町で用を足して帰ってきた村人を除けば、大きな荷物を担いで山間の村々を歩いてきた行商人や、近隣の温泉場から渓谷へ遊びに来る湯治客くらいであった。 そのような駅の前で生業を営む必要が何処にあったか、を買いに訪れる村人が冗談めかして尋ねたことは一度や二度ではなかった。その度に徳三郎は含羞めいた笑みを穏やかに浮かべるばかりであったという。 柔和で笑みを絶やさなかった徳三郎には村内

    徳三郎の駅前屋台
  • 昼休みの麻布十番は混んでいた。さすがに今年はナイトプールはだめかもで..

    昼休みの麻布十番は混んでいた。さすがに今年はナイトプールはだめかもですね、と係長に話を振ると、きみそういうところに行くの、知らなかったといわれた。係長おすすめのラーメン屋に向かいながら無言で商店街を歩くのも気づまりなので、何となく話題に出してみたら、まるで蔑むような反応が返ってくるとは。東京から出なくても水着が見られるじゃないですか、と説明しようとも思ったがやめておいた。 係長は、会社のネームタグ以外に何かカード状のものを首から下げている。それは何かと聞いてみる。 知らないの? ウイルスを除菌するんだよ。 こんな小さいもので、そんなすごい効果があるとは知らなかった。 店に着いて冷やしオメガラーメンというのを頼んだら、黒い汁にひたひたに入った麺の上に、細かく切った焼き豚と白髪ネギがのっているやつが出てきた。汁は炭酸が効いていて、麺をべると口の中で泡がひろがる。妙な感じがしたが、けっこういけ

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  • 橋の上から見た川は雪に覆われ、乱反射する日の光は無数の粒となってきら..

    橋の上から見た川は雪に覆われ、乱反射する日の光は無数の粒となってきらめいている。その上を通っていった何かの足跡が、蛇行しながら切れ目なく続いている。キタキツネか犬が夜明け前に現れ、またどこかへ去っていったのだろう。 こんなところにオメガラーメンはあるのか。 麻布十番の店はシャッターが閉まっていた。貼り紙も何もなかった。あの味は永遠にこの地上から失われてしまったのか。喪失感にさいなまれ続けるよりは、かすかな希望にでもすがって失われたものを追い求めた方がよい。とは思っていた、が。 噂だけを頼りにやってきた土地。雪原。夏の間は田んぼか畑なのだろう。トタン屋根に木造の物置か家かわからないものがまばらに建っているほかは何も見当たらない。道路は山に向かって真っ直ぐ伸びているが、車は通らない。雪で段差のわからない歩道を歩く人もいない。 雪を踏みしだく自分の足音以外に音のない世界。冷気が頬にひりつく。マス

    橋の上から見た川は雪に覆われ、乱反射する日の光は無数の粒となってきら..
  • ウイルス臭いから窓を開けろと社長に言われて、あわてて窓を開けると、雨..

    ウイルス臭いから窓を開けろと社長に言われて、あわてて窓を開けると、雨混じりの湿った空気が事務所に入ってきた。窓の外は隣の雑居ビルの薄汚れた壁しか見えない。 いままで気づかなかったが、言われてみるとウイルスっぽい臭いがかすかに漂っているようだ。社長くらいのレベルに感覚が研ぎ澄まされると、ごく微量のウイルスでも嗅ぎ分けて避けることができるから、絶対に感染しない。まだ私はそのレベルに達していない。 だからいつもトルマリンペンダントを身につけて温めておけと言われている。温め続けることでペンダントから電磁波が出て身体に作用し、細胞がウイルスを殺す力が増幅される。細胞が活性化されることでウイルスへの感度も上がっていき、ウイルスに特有の臭いも嗅ぎ分けられるようになる。当然、感染のリスクも下がるというわけだ。 基に忠実にやることなんだよ、と社長は爪を切りながら言う。これは社長の口癖のようなものだ。トルマ

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  • All Right, All Right

    バイト先の「ふぃよるど」というノルウェー料理店がコロナの影響で閉店することになって、全員で乃木坂まで閉店作業を手伝いに行った。全員といってもおれ自身を含めてバイトは学生の3人だけだったが、小さな店の厨房設備や什器を回収業者のトラックに運び込むにはその人数で十分だった。 夕方には作業が終わって、最後に3人でご飯でも行こうかということになり、平林の車に乗って南青山・六木方面に行ったはいいが、どこも営業自粛中で閉まっている。 「どうする?」とおれが訊くと、「どこでもいいよ、ラーメン屋でもなんでも。ちょっと調べてみる」とディキンソンがiPhoneを取り出す。ディキンソンは女子大の英米文学科に行っていて、名は別にあるのだが、エミリー・ディキンソンとかいう詩人について卒論を書くつもりらしい。理工学部の平林と経済学部のおれはその方面に全く無知だったので、詩人の名前の響きだけで衝撃を受け、以来店では彼

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