運用を終えて制御不能になった人工衛星「UARS」について、米航空宇宙局(NASA)は24日、日本時間の同日午後0時45分から午後1時45分にかけて大気圏に突入したとみられると発表した。この時間帯にはカナダやアフリカの上空を通過しており、燃え残った部品が日本に落下した可能性はない。 UARSは重さ6・5トン。大部分が大気圏突入時に燃え尽きるが、チタン製の燃料タンクなど26個の部品(重さ計約500キロ)が燃え残った恐れがある。 NASAは当初、部品が人に当たってけがをさせる確率は3200分の1、特定の個人に当たる確率は22兆分の1と試算。ただ落下が懸念される区域の大半は太平洋や大西洋、インド洋など海上になるため、NASAは「人に危害を及ぼす危険性はかなり低くなった」としている。