トヨタ自動車は5日午前、愛知県豊田市の本社に従業員のほか販売店や下請け業者の代表ら約2000人を集め、これまでに計3回開かれた同社の大規模リコール(回収・無償修理)問題をめぐる米議会公聴会について緊急報告会を開いた。豊田章男社長は「みんなで一緒になれば絶対に難局は切り開ける」と呼び掛け、グループ一丸となって信頼回復に取り組む姿勢を強調した。 「オールトヨタ緊急ミーティング トヨタ再出発に向けて」と名付けられた会合では、豊田社長のほか、北米トヨタの稲葉良※(※=目へんに見)社長、米国トヨタ販売のレンツ社長ら公聴会に出席した幹部らが登壇。米議員らとのやりとりや、今回浮き彫りとなった課題などについて報告した。 豊田社長は公聴会に関し「私自身の責任で改善に取り組むことを一生懸命伝えようと努力した」と強調する一方、「テレビ、新聞で繰り返しトヨタが批判され、心細い気分だった」との心情も吐露した。さ