西武有楽町店が入る有楽町マリオン=26日夜、東京都千代田区、福留庸友撮影 セブン&アイ・ホールディングスは、傘下の百貨店事業のうち、西武有楽町店(東京都千代田区)を今年12月に閉鎖する方針を固めた。度重なる売り場の改装でも赤字体質から脱却できず、販売不振が続いていた。 有楽町店は、西武百貨店として1984年に有楽町マリオン内に開店。同じ建物に入る阪急百貨店とともに、老舗(しにせ)百貨店などが集まる銀座・有楽町地区への進出が話題を呼んだ。バブル崩壊後の百貨店不況を背景に、95年には食品売り場をやめて若者向けのファッション専門店に衣替えしたが、セブン&アイ傘下の百貨店(全28店)の中で売り場面積(1万5700平方メートル)が2番目に小さく、集客力は高まらなかった。 最近は銀座地区にファストファッションと呼ばれる安くておしゃれな「H&M」などの衣料品専門店が進出。好調な「ユニクロ」も大型店