【耳かき殺人 裁判員判決(上)】「無期懲役」…その瞬間、被告は微動だにせず 検察官は天を仰いだ (1/3ページ) 《東京都港区で昨年8月、耳かき店店員、江尻美保さん=当時(21)=と祖母の無職、鈴木芳江さん=同(78)=が殺害された事件で、殺人罪などに問われた元会社員、林貢二被告(42)の裁判員裁判の判決公判が1日、東京地裁(若園敦雄裁判長)で始まった。検察側は昨年5月に始まった裁判員裁判で初めてとなる死刑を求刑しており、裁判員6人が初めて極刑という重い選択をするのか否か注目される》 《10月19日の初公判から5日間行われた公判で、林被告は起訴事実を認め、責任能力についても争っておらず、量刑の判断材料は情状面に絞られている》 《検察側は江尻さんに一方的に恋愛感情を抱いた林被告がストーカー行為の末に殺意を抱いたと主張。被害者2人には何の落ち度もなかったことに加え、犯行態様はハンマーで殴り、ナ