「なんてことをしてくれた。(行政代執行に)水を差す形になった」−。大阪・道頓堀の有名たこ焼き店「大たこ」への威力業務妨害容疑で市の係長が逮捕されたことを受け、平松邦夫・大阪市長は14日に会見、怒りをあらわにした。 会見で平松市長は「市が不法行為(占拠)を許さない姿勢で臨んでいるにもかかわらず、市職員が不法行為をしてしまったのは言語道断」と述べる一方、今月中旬の強制撤去に向け手続き中の行政代執行については、予定通り粛々と進める考えを示した。 市は14日にも強制撤去の日付を入れた「代執行令書」を大たこ側に交付する方針だが、店側も13日、大阪地裁に市の除却命令の執行停止を申し立てているという。 市経済局によると、同市経済局計量検査所担当係長の中川悦司容疑者(48)は13日夜、勤務後に同市福島区と中央区の居酒屋で同僚と飲食し、日本酒やハイボールを飲んだという。