日立製作所と三菱重工業は経営統合へ向け協議を始めることで基本合意した。2013年春に新会社を設立、両社の主力である社会インフラ事業などを統合する。原子力などの発電プラントから鉄道システム、産業機械、IT(情報技術)までを網羅する世界最大規模の総合インフラ企業が誕生する。両社の売上高は単純合計で12兆円を上回る。両社の経営資源を結集し、新興国を中心に社会基盤事業の受注拡大を狙う。基幹産業である電機
富士通前社長が「解任」されたのは、子会社でインターネット接続大手ニフティとIT企業との統合を巡る交渉が発端だったことが6日わかった。交渉に会社側が「関係を持つことがふさわしくない」と説明する企業が関与。他の役員らが問題にした。 ニフティは、インターネット接続業(プロバイダー)の老舗(しにせ)。富士通が約67%の株式を保有し、富士通出身の今村隆氏が社長を務める。 だが、業績は2009年3月期まで2期連続の減益で、株価も低迷。大きな伸びが期待できないプロバイダー部門以外に、広告業やネット販売などの新たな収益源が求められていた。富士通にとっても大きな経営課題だった。 関係者によると、09年1月ごろまでに、ニフティとIT企業の経営統合計画が浮上した。前社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏は、秋草直之取締役相談役、間塚道義会長(現会長兼社長)ら経営幹部と協議し、IT企業との統合で「相乗効果を発
ネット巨大掲示板「2ちゃんねる」が攻撃され、アクセスしづらい状況が続いた問題で、サーバーに被害を受けた米IT企業が米連邦捜査局(FBI)などと協議、攻撃に対する法的措置を検討していることが2日、分かった。韓国からの大規模なサイバーテロの可能性が高いとみられている。 2ちゃんねるのサーバー管理会社に関係する国内IT企業のサイトによると、サーバーが置かれている米サンフランシスコのIT企業、PIE社に1日からサイバー攻撃が行われ、大規模な障害が発生した。2ちゃんねる以外のサーバー利用者にも被害が出ており、中には米政府機関に関係するサーバーも含まれていた。損害額は約250万ドル(約2億2000万円)に上るという。 PIE社では、「韓国を含む多くのコンピューターから、かつてない深刻な攻撃を受けた。詳しい状況は現在調査中だが、FBIやサンフランシスコ市警と協議しており、法的措置も検討している」と話して
24日付の国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、オーストラリアのラッド首相が、調査捕鯨をやめなければ日本を国際司法裁判所に提訴すると発言したことを、反捕鯨諸国の偽善性を指摘しながら異例の厳しさで非難したフィリップ・バウリング氏のコラムを掲載した。 氏は、道徳的優位性をにじませたラッド発言の調子が、アジアの近隣諸国に今もくすぶる西欧植民地主義への嫌悪を呼び覚まし、日本よりも豪州のイメージを傷つけるだろうと分析。 豪州の反捕鯨運動を、科学的ではなく感情的な「十字軍」だとし、「日本の捕鯨船を悩ましている豪州、ニュージーランド人活動家らに与えられた英雄的地位にも、それがみられる」との表現でシー・シェパードの活動も切って捨てた。 その上で、ノルウェーが国際捕鯨委員会(IWC)の規制を拒否、アイスランドがいったんは脱退し、カナダは脱退後、復帰していないのに対し、日本は少なくともIWCに
サントリーホールディングスとの経営統合交渉を断念したことについて記者会見するキリンホールディングスの加藤壹康社長=8日午後1時31分、東京・丸の内の東京会館 サントリーとの経営統合交渉の打ち切りを発表したキリンホールディングスの加藤壹康(かずやす)社長は8日午後、会見し、「両社の認識が一致せず、上場会社として独立性、透明性を担保できない」などと破談に至った理由を説明した。会見での発言、一問一答は以下の通り。 ◇ 《会見は都内で13時30分から始まった。会場に用意された記者席120席は満席で、追加で席が足されたほど。キリン側の出席者は加藤壹康社長1人で、定時3分前に会場入り。資料を片手に、記者席に向け一礼した後で着席。定時ちょうどに、司会から会見の趣旨と、加藤社長の紹介があった後、加藤社長が「どうぞ、よろしくお願いします」と挨拶。破談に至った経緯を説明し始めた》 加藤社長「みなさんこんに
キリンホールディングスは8日、サントリーホールディグスとの経営統合が決裂したと発表した。最大の懸案である統合比率をめぐり両社間の溝が最後まで埋まらなかった。統合が実現すれば、売上高3兆8000億円に達する世界5位の食品会社の誕生はまぼろしに終わった。この日、キリンの加藤壹康社長と、サントリーの佐治信忠社長が都内で会談し、統合の白紙撤回が決まった。 統合比率について、昨年11月下旬にキリンが、キリン1対サントリー0・5程度の案を提示。一方、サントリーは、キリン1に対しサントリー0・9を要求。その後、キリンは1対0.6程度に引き上げたが、サントリーは1対0.9を主張し続け、最後まで妥協点を見つけられなかった。
オリックスの小瀬外野手(24)が転落死した問題を受け、球団幹部が5日、沖縄・宮古島市内で会見し、村山良雄球団本部長が「将来、有望視されていただけに、大変残念」と述べた。 会見は転落死があった建物と同じ敷地内の別棟で開かれ、約70人の報道陣が詰めかけた。 黒いスーツ姿の村山球団本部長は冒頭、固い表情で小瀬選手が転落死したことを一言ずつゆっくり説明。しかし、遺族が現地に到着していないことや、警察が捜査中であることを理由に、死亡の詳細や自殺の可能性などについては「われわれから申し上げることはできない。明日、警察の方から説明があると思う」と述べるにとどめた。 小瀬選手と親しかった選手3人が警察から事情を聴かれたという。 小瀬選手の前日の様子は「特打にもチャレンジしていたし、取り組みは普段と変わらなかった」。練習後の行動については把握できていない。 球団は5日午後に緊急ミーティングを開き、監督と選手
「きょうはうれしくて仕方がない」──ソフトバンクの孫正義社長は、2月2日に開いた2009年4~12月期の決算説明会をこう切り出した。どんなトピックについて語るのだろうか? 耳を傾けた証券アナリストや一般メディアの記者は、孫社長が語ったその理由に拍子抜けしたかもしれない──「決算説明会をTwitterとUstreamでライブ中継するからだ。世界初かもしれない」 連結売上高が2兆円を超える上場企業の社長の言葉だ。都内の会場に詰めかけたアナリストとジャーナリストにどれほどのインパクトがあったのかは不明だが、午後4時半からの説明会に先立ち公表した米Ustreamへの出資は、Twitterを中心としたネット上では大きな「サプライズ」として受け止められた(ソフトバンク、Ustreamに18億円出資)。 Ustreamは同名のライブ動画配信サービスを運営しており、iPhoneなどを利用して「誰でも放送局
日本航空が法的整理に追い込まれたことを好機ととらえ、全日本空輸が“日の丸”を背負う「ナショナル・フラッグ・キャリア」の座を虎視眈々と狙っている。日航の撤退路線を積極的にカバーすると同時に、公的支援を受けた日航の攻勢を封じるため、政府に「公平な競争条件」を要求するなど、その意欲を隠さない。政府内でも、半官半民の「企業再生支援機構」による支援が終了する3年後に、日航の国際線を全日空に統合するシナリオが現実味を帯びつつある。パワープレー攻勢 「アイスホッケーで相手がペナルティーボックスに入っているようなもの。追い越すチャンスだ」 日航が1月19日に会社更生法の適用を申請した3日後。全日空の岡田圭介常務は、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューにこう答えた。 27日には成田−杭州(中国)線など日航撤退路線の新設・増便や国際線の強化を盛り込んだ来年度事業計画を発表。岡田常務の言葉通り、反則を犯
昨年11月に稼働したシャープの液晶パネル工場を中心とする工場群「グリーンフロント堺」。3月までに大規模な薄膜太陽電池工場が動き出す=堺市 シャープが欧州に複数の太陽光発電所を建設する計画を発表し、業界関係者の話題をさらっている。太陽電池生産で“ソーラーカンパニー”を掲げるシャープによる電力ビジネスへの挑戦。そこには、技術流出をおそれ、海外生産に出遅れた液晶テレビの二の舞にはならないという決意が見え隠れする。 シャープの発電事業は欧州第2位の大手電力会社エネル(イタリア)の100%子会社「エネル・グリーンパワー(EGP)」社と、合弁で行う。具体的にはイタリア、フランス、スペイン、ギリシャなどを候補に、2016年末までに計50万キロワット規模の発電所を複数建設する計画で、それぞれが完成すれば、全体で約15万世帯に電力を供給できる規模だ。 太陽光発電は、もともと日本が世界に先駆けて開発し、生産、
恋の季節がピークを迎えた大分市の高崎山自然動物園で、人気者の雄ザル・ナベ(推定27歳)が群れを移籍し、新天地で「恋人探し」に励んでいる。人間なら80歳程度という高齢。元の群れでは序列3位という地位をなげうっての恋の道に、同園は「高齢での移籍は近年例がないが、ナベが幸せなら……」と、繁殖期特有の赤い顔と尻を見守っている。 ナベはプレーボーイらしく、餌を食べるとき小指を立てる仕草が有名。08年5月にロケがあった「釣りバカ日誌19」では銀幕にも登場した人気者だ。C群(696匹)で約10年間過ごしたが、ここ2年間はB群(526匹)に姿を見せる「二重生活」を送り、09年11月から完全にB群に移った。 C群でのナベの序列は3位で、1位も視野に入る状況。餌の確保にも苦労しない立場だったが、B群では新参者なので「最も下っ端」扱いだ。 案内担当の種村将さん(36)たちは、移動の理由を「求愛目的」とみる。群れ
日航の信頼回復と再生に向けた意気込みを伝える手書きのメッセージカードなどを配布する、JALの社員ら=25日、大阪市北区 会社更生法の適用を申請した日本航空の社員らが25日、大阪市北区のJR大阪駅前で、日航利用客らに再生への決意や感謝の気持ちをつづった手書きのメッセージカードを配布した。 日航は、毎月25日を「ニッコウ(25)の日」と定めている。カードには、関西で働く日航グループ会社の社員が仕事の合間に「社員一丸となってさらに努力してまいります」「ぜひもう一度ご利用ください」などと心を込めて書き込んだ。 この日は客室乗務員や整備士ら約40人が参加。メッセージカードのほか、グループ会社が19年ぶりに復活させた海外旅行のブランド「JALパック」をPRするポケットティッシュなどを手渡した。 仕事で日航をよく利用するという男性からは、「私たちができることはJALの翼を利用すること。復活を願っています
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く