「30」じゃなく「3」? クスッと笑って、応援したくなった。巨人・阿部慎之助選手が「3割30発3盗塁」という2010年の珍目標を掲げた記事。3割も経験し、30本塁打もクリアした男が、苦手な足でも少しは貢献したい、という思い。十分伝わってきたし、ことし1年、塁上の阿部選手にも注目してみよう。 過去に全く同じ目標を掲げた選手を2人記憶している。1人は西武のおかわり君こと中村剛也選手。阿部選手同様に打つのは得意だけれど、走りに関してはちょっと…ということで4年前にこの“超変則トリプルスリー”を宣言。ところが、シーズンが終わってみれば、達成したのは盗塁(4個)だけ、というオチ付きだった。 もう1人が“宇宙人”と呼ばれた新庄剛志さん(元日本ハム)。阪神時代に3割も30本も打っていないのに、能力を超える目標設定だったのか。3部門全滅している。こちらは先の2人と違って素晴らしいスプリンター。なぜ走らない