日本人らしさ、日本の伝統って何だろう? 2020年『東京オリンピック・パラリンピック』の開催が正式に決まった一方、アジア周辺諸国との関係がイマイチだったり、「クールジャパン」のように、日本文化輸出の問題がいろんなところで取り沙汰され、日本人のアイデンティティーについて考えさせられることも多い、今日この頃。 そんな中「世界的な文化創造都市・東京」の実現を目指す、東京文化発信プロジェクトのプログラムとして、11月1日に『日本舞踊と邦楽による道成寺の世界-人間国宝と若き俊英の競演-』が開催される。能楽や歌舞伎、邦楽など様々な伝統芸能の中で表現され続ける「道成寺伝説」。その中から『娘道成寺』『日高川』『鐘の岬』を、人間国宝の西川扇藏、新内仲三郎、今藤政太郎をはじめ、気鋭の舞踊家・演奏家たちが上演する。 そして同イベントのナビゲーターを務めるのが演劇評論家の渡辺保。歌舞伎や能はもちろん、オペラから劇