日本に暮らしていると、落とし物が戻ってくることは珍しくない。親切な人が拾ってくれ、交番や施設の窓口などで見つかったという話はよく耳にする。このような落とし物事情は、海外とはかなり異なるようだ。 ◆7割が手元に戻っている 英BBCは、『日本で物を失くすのが不可能な理由』(1月29日)とのYouTube動画を公開している。動画は「ほかの国々とは異なり、携帯や財布をここで落としても、戻ってくる可能性が非常に高い」と述べている。日本では2019年、38億8000万円分の遺失物届が出され、そのうち28億4000万円相当が落とし主の手に戻ったという。金額ベースで、実に7割以上が持ち主に返還された計算だ。日本で6年暮らしたというある視聴者は動画に対し、「これこそ日本について私が好きなことのひとつ。何度も落としたり失くしたりしたけれど、その全部が戻ってきた」と語る。 このような高い返還率は、欧米の事情とは