東京都議会(定数127)の最大会派・民主党で29〜30日、1、2期目の議員4人が相次ぎ会派を離脱した。それぞれ示し合わせての行動ではなく、他会派は「来夏の都議選を控え、民主党を逃げ出しているとしか思えない」(ベテラン自民都議)とあきれ顔だ。 29日に佐藤広典議員=(36)北多摩1=と柳ケ瀬裕文議員=(37)大田区=、30日には栗下善行議員=(29)千代田区=と野上幸絵議員=(42)練馬区=が会派離脱届を提出。野上氏以外の3人は離党届も出し、消費増税や原発再稼働など党の政策を批判している。野上氏は会派運営への不満を理由に挙げた。 民主党は09年7月の都議選で54議席を獲得し、初めて第1党に躍進。議長や議会運営委員長のポストも得た。しかし首長選への転出などが続き、これで議席は46に。自民党(37議席)と公明党(23議席)を合わせた都政与党に大きく水を開けられている。4人はそれぞれ無所属の1人会