見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

《南少林》完結

2005-05-28 19:50:04 | 見たもの(Webサイト・TV)
○電視劇《南少林》 32集

http://www.epochtimes.com/b5/nf2997.htm(中国語・繁体)

 2003年に中国で製作された連続TVドラマ。このところCCTVが深夜に再放送をしていたのを、録画してずっと見ていた。

 主人公は方世玉というお茶目な青年。南少林寺に入門して功夫(カンフー)を学ぶ。奔放な行動で、いろいろ騒動を引き起こしながらも、よき師・よき友を得て成長する。時は清朝、雍正皇帝の時代。謎の盗賊団・天鷹帮や倭寇の跳梁の裏には、第3皇子弘時と悪徳官吏たちの陰謀があった。これを追う第4皇子弘暦(のちの康煕帝)は、ひょんなことから方世玉に接近する。

 とまあ、娯楽時代劇は、どこの国も同じで、設定が分かりやすい。こういうドラマは中国語で見ていても疲れなくていい。セットもアクションもチープだったが、特に文句はない。

 ただ、序盤は主人公の方世玉を中心に、若者たちが活躍し、笑いの中に淡い恋あり友情ありで、明るい学園ドラマのようなストーリーなのに、終盤に至ると、主要人物がバタバタと殺され、暗澹とした雰囲気が漂い始める。最後は、冷徹な政治家の顔をあらわにし、方世玉と袂を分かった弘暦によって、南少林寺焼き討ちの命が下され、方世玉がその再建を誓うところで終わる。

 ふーむ。不思議だなあ。この中国製時代劇の「とってつけたような悲劇好み」には、だいぶ慣れたけど、やっぱり不思議だ。日本の娯楽時代劇は(あまり見たことがないが)こういう終わり方はしないだろう。

 私はこれまでカンフー映画に興味がなく、少林寺方面には全く無知なので、今回、いろいろと新知識を得た。主人公の方世玉という人物は、香港映画では有名なキャラクターらしい。実は、この夏、嵩山少林寺のある河南省への旅行を考えている。ちょっと少林寺伝説の勉強をしておこうかな。

■方世玉(フォン・サイヨ)(香港映画の世界)
http://www2.wbs.ne.jp/~jrjr/hk1-6.htm

■少林寺と南派少林拳(電影王:少林傳説)
http://homepage3.nifty.com/hkaction/sub101a.htm
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漱石の筆跡/鎌倉文学館 | トップ | 時代小説入門/真田太平記 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

見たもの(Webサイト・TV)」カテゴリの最新記事