(写真)労働総同盟(CGT)の街宣車(上)と、労働総同盟「労働者の力」(CGT-FO)のレンタル街宣車(下)
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見ていて面白かったのは、デモ隊の街宣車がほとんど手造りで、しかも即席のものだったこと。
写真上の「労働総同盟」(CGT、共産党系。組織人数70万9000人)のものはわりと手が込んでおり、乗用車の屋根に「CGT」と書いたオブジェと旗を並べたものですが、日本で言うところの完成された「街宣車」というよりは、普通の乗用車を無理やり街宣車に仕立て上げた観があります。
一方、労働総同盟「労働者の力」派(CGT-FO)の街宣車は、なんと全てレンタル。日本でも地方選挙等で使われる小型のものではレンタルもありますが、FOのものはデモの日の朝、配送用のトラック(キャミオネット)をレンタル会社から借りてきて、まずは屋根の上に拡声器を取り付け、組合旗やマグネット式になっている「FO」と書かれたパネルを貼付して出来上がりです。実際、デモ隊が終点ベルクール広場に到着すると、組合員のオジさんたちが手早く旗やマグネットを取り外し、返却の準備をしていました。
(その3へ続く)