音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

灰色とわたし

2008年08月19日 | CDの感想
  
○湯川潮音「灰色とわたし」(2008)
 イギリス録音。プロデュースはクマ原田。
 清らかな歌声に満ち満ちたアルバムである。
 風来坊さんが書いておられたようにメリー・ホプキン「大地の歌」を連想する。聴いていると、すがすがしく心洗われるような気持ちになる。
 
 しかし、ここに同時代性はない。「現在」とは隔絶されている。そのあたりが少しもどかしいし、残念でもある。やろうと思えば、時代と真正面から向かい合うこともできる力を持った人だと思っているので。

 たぶんこのアルバムは、ブリティッシュ・フォークの名盤(たとえばヴァシュティ・バニヤンとか)が特定の音楽ファンにひっそりと愛されてきたように、長いスパンで聴き続けられていくものなのかもしれない。

 試聴はここで。アルバム収録曲のライヴ映像を見ていると、その浮世離れした説得力にうちのめされて、「同時代性」なんてものはどうでもよくなってしまうね。
 
 あ、アマゾンさん、内容紹介のとこ、「古アルバム」を「フルアルバム」に直しておいてくださいね。


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