大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

ロシア外交が重要な理由/武器輸出三原則緩和の狙い

2011年09月20日 | ニュースの視点
ロシア国防省は9日、9月中旬に極東のカムチャツカ半島付近で大規模な軍事演習を行うことを明らかにした。最大で1万人の兵員と50隻以上の艦艇、航空機が参加し、ロシア太平洋艦隊によるミサイルや魚雷、砲弾の発射訓練、海兵隊の上陸訓練などを実施するとのこと。 前原氏が外務相の際に関係を悪化させたため、相変わらずロシアの動きは日本に対して逆噴射する様相を見せているが、ロシアにとって欧州側のリスクが薄れてきて . . . 本文を読む

野田内閣の人事は評価できるか?/求められるリーダーの能力とは?

2011年09月13日 | ニュースの視点
先月29日、民主党代表選の投開票が行われ、決選投票で野田佳彦氏が215票を獲得。30日、第95代の新首相が誕生した。 野田新首相の誕生は、私にとっては想定した通りだった。決選投票になれば、小沢氏の支持を受けた海江田氏の票が伸び悩むのは必然であり、結果を見ると、小沢氏の勢力を大きく抑え込んだ完勝だと言えるだろう。 小沢氏側としては、最初の投票で過半数を獲得したかったところだろうが、前原氏が票を割 . . . 本文を読む

米国は日本と全く同じ長期低迷のサイクルに入りつつある

2011年09月06日 | ニュースの視点
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は26日ジャクソンホールでの講演で、米国経済の低迷が長引いていることについて「深刻に受け止めている」とした上で、来月のFOMCで追加緩和策を協議する考えを明らかにした。 本来、バーナンキFRB議長は「具体的にこうした対策をしているから大丈夫」と言えるべきであり、「深刻に受けている」としか言えないようでは、日本の失われた20年と同じ道を歩みつつあることを認め . . . 本文を読む