テツ君(高1)は今年の1月、
中堅の私立高校から、通信制の高校に転校しました。
悩みに悩んだ結果です。
小学生の頃から不登校気味だったテツ君は、
中学に入ったら、益々登校が難しくなり。。。
ほとんど保健室登校の状態でした。
それでもテツ君は勉強を頑張って、高校合格を手に入れたのです。
なので、高校に入学した時は本当に嬉しそうにしていました
ところが、入学したばかりの頃はテツ君自身も
「せっかく合格したのだから、なんとか頑張ろうと思います。」
と言っていたのですが、
「1日行くと、次の日から暫くは行けなくなるんです。」
と言うようになり。。。
とうとう単位数が足りなくなった時点で、転校を考えるようになりました。
そして、悩んで悩んで出した結論が、
通信制の高校に転校する~という結論でした。
転校が決まった頃、テツ君は清々しい顔で
「これで、虚無的な時間を過ごしている~という引け目から解放されました。」
と私に言いました。
悩んでいる最中はレッスンの合間に、
ぽつりぽつりと心境を語っていましたので、
テツ君のホッとした顔に、私も安堵しました。
さて、テツ君が転校して暫く経った先月の下旬。
テツ君はピアノの椅子に座るなり
「やばいんですよ。」と言いました。
「えっ?何が?」
「レポートが多くて。」
「そうなんだ。」
「無理ですよ。」
「そう?」
「多過ぎるんです。」
「う~ん。。。でも頑張らないとね。」
「頑張ってますよ。」
「偉いね。」
「頑張ってはいるけど、多すぎてやばい」
「テツ君はね、昔から1度スイッチが入ったら凄いでしょ?
ほら、僕100回弾くまで帰りませんとか言っていたじゃない?」
「アハハ。」
「あの時は、椅子から降ろすの大変だったのよ。」
「覚えてますよ。」
「100回弾くまで帰りません!の勢いで頑張れ」
そんな会話をして10日位経った頃かな、
テツ君からLINEが来ました。
“レポート、終わりました"
“おおっさすがテツ君
頑張りましたね 素晴らしいです"
と、すぐに返信しました。
悩みながらも、確実に成長しているテツ君。
なんだか嬉しい出来事でした