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富豪となり、権力を得ることによって自由を求めようとする私生児アルカージイ・ドルゴルーキー、信仰と不信、西欧とロシア、地上的な恋情と天上的愛に引き裂かれ、そのような自我の分裂を、「万人のための世界苦」に悩まなければならないロシア知識人の宿命と見る、実父ヴェルシーロフ――この分裂した人間像に、アルカージイの戸籍上の父である巡礼マカール老人の神を信じる素朴な精神が対置される。ドストエフスキー後期五大長編の一作。
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Posted by ブクログ
ドストエフスキーが描くロシアの混沌は、まだまだ未熟な「未成年」アルカージイを木っ端微塵に打ち砕くほど複雑怪奇なものでした。 ドストエフスキーのかつての理想郷「ヨーロッパ」の没落と、ロシアの混沌。 そんな八方ふさがりの悲惨な状況の中で何が人々を救いうるのか。それをドストエフスキーはこの作品で読者に問い...続きを読むかけます。 そしてこの作品で提出された問題はその後ますます熟成し最後の大作『カラマーゾフの兄弟』へと組み込まれていきます。 『未成年』は他の作品と比べると影が薄い作品となってしまっていますが、思想的な意味では非常に重要なものを含んだ作品です。
自殺、妊娠。腹の探り合い。実父(ヴェルシーロフ)に子(アルカージィ)はあるときは不信、あるときは絶対の崇拝と激しく揺れ動く感情。祝宴性が全開だ。上巻終盤に出てくる親子の対決?の場面は見物だ。キーアイテムは手紙。ロシアにおけるサモワールの意義の描写もなにげなくいい。
5大長編はどれも寝食忘れて読み耽ってしまうおもしろさです。 この未成年は長編のなかではマイナーなイメージがある。 読んだ当時は古本屋にしかなかったからこのリニューアルは嬉しい。 主人公の回送シーンなどは涙が止まりませんでした。
ドストエフスキーの五大長編の中ではもっとも好きな作品です。まだまだ無力さを持った未成年の主人公が力を尽くして未熟さから脱しようとしている様が好きだったりします。
個人的には、罪と罰よりも面白いと思う。 ちょうど主人公に近い年齢で読んだため、20年後にもう一度読み返してみたい作品。
なんだかよくわからないままに上巻を読み終わってしまった。ちょっと訳文が古いかんじ(仕方ないです)で語り手が”未成年”にはあまり思えない。言動とか考え方とかのこじらせたかんじはまさしく”未成年”なんだけども。何の話だかよくわからないままに読ませてしまうのはさすがドストエフスキーならでは、なのか!?
会話がおもしろい
いろいろな人物が出てくるのでこんがらがってしまうのですが、あまり気にせず読み進めていくと、展開が面白いです。飽きさせません。ドストエフスキーさんは会話が上手で面白いです。
まず五大長編を読破して安堵…主人公のアルカージイが同い年で若さの権化で恥ずかしくてしょうがないけど等身大の共感があって今読めてほんとに良かった、真に人間的で人道的で善良な大人になりたい、そんな若者を導くドストエフスキーからのメッセージがたくさんあるんだろう
ドストエフスキー五大長編の中でも、難解な作品と評されることのある「未成年」。 少年から青年への成長途中である主人公が、父との再会、女性への恋、理想の追求と挫折などの様々な体験をし、一段上の精神の成熟さを獲得していく物語です。 経済的・社会的には「未成年」という留保がつきながらも、思想的には自身を「成...続きを読む熟している」と考え、そのコンフリクトに苛立ち悩んだり、「自分が正しい」という自信と「自分は未熟なだけではないか」という懐疑との間に揺れ動き、一貫性を保てなかったりという主人公の苦悩は現代人にも共感できるのではないでしょうか。 大変示唆深い作品でした。
ドスト氏五大長編のうちでは地味な一角。しかし、やはり面白い!散漫だとか難解だとか言われてるが、父と子の愛憎、遺産をめぐる陰謀、主人公アルカージイの『理想』という縦糸がサスペンス色交えて展開されるので、そんなにブレずに読める。ここでもやはり分裂する自我「魂の相克」が描かれる。
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