大塚宣夫のレビュー一覧
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介護経験豊かな阿川さんと、介護医院の大塚会長が語る。看護のプロ同士の話だが、介護を受ける人の気持ちを理解し、よく伝えてくれる。歳を取ることがどういうことなのかが分かり、老後を迎えた人にもためになる。▼「一人暮らしは老化防止の特効薬」「孤独死で何が悪い」「認知症でも一人暮らしを」「ギリギリまで一人暮らしのススメ」「男は何もしない、ポツンとブスッとして、男の老後は寂しい。退屈の極みですよ。手がかかる」「女性は集団にしておけば、放っておいても全く問題ない」「75歳が節目」「75歳が骨折したり病気になったら、元には戻れない」「75歳を過ぎたら自分の体のいうことを聞いてはいけない。気力に体力を引っ張らせ
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Posted by ブクログ
介護という重いテーマについて、医師との対話との形で語っていく
作者の体験と、医師のアドバイスのやりとり、知っていること、そうでないこと読んでいて切なくなりました。
気になったことは次です。
・医療より介護、介護より生活
・何を言われても決して否定しないこと
・介護は長期戦と心得よ
・介護にかぎらず、後ろめたさが対人関係を良くする妙薬では
・笑いとズルで乗り切る。途中で力尽きないように手抜き、息抜きしならがら60点主義で。
・一人暮らしは老化防止の特効薬、
・孤独死でなにがわるい
・プロの介護ほう助をばかにするな、素人がやると骨折する場合もある
・名医とは、残った家族からあのときああしておけ -
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Posted by ブクログ
大塚宣夫さんという老人向けの病院などを経営している人との対談。対談はお互いを褒め合うだけで得るものが少ないと思ってたが、この本はいろんなところで付箋が立つ感じだ。これは当事者ですからね。読んでよかった。
『認知症が始まったからといって、急激に身の回りのことを周囲が手助けしすぎると、さらに症状は進む。一人でまがりなににもできるうちは、そのほうがお互いにいい』
『お風呂に毎日入らなくたって、ご飯も一日三食食べなくたって、部屋が汚くたって、夜寝なくて朝起きれなくたっていいんです。そんなの、生きることにおいてなんの障害にもならない』
『認知症の方は結局、自分の頭の中に残っている記憶と照合しながら -
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■介護で避けて通れないのが認知症。
・認知症は一言でいえば記憶の障害があるがゆえに自分の中に入ってきた新しい情報をうまく処理できなくなっている状態。人間は過去の経験を記憶という形で残し,それと照合しながら今起きていることに対してどう行動すべきかを判断する。けれども認知症はその過去の記憶にうまくアクセスできない,或いは即座につながらなくなっている状態にあること。
・基準となる照合すべき記憶に到達できないので,今の状況をどう判断していいかわからない。ただ,記憶は全部なくなるわけではなく,一部は残っている。そこがややこしい。その少ない記憶をかき集めて情報を処理するので普通の人とは違った行動になる。
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Posted by ブクログ
状況的に、「介護」と全く無縁に生活が出来るとは思えないので、色々な意味合いで、こういった類の本はこれからも積極的に読んでいきたい。
認知症になると、引き出しの中の記憶が取り出しにくくなり、何とか取り出した少ない記憶を使って、現実に対応していくことになるので、様々な異変が起こらざるを得ないらしい。。
もう一つ残ったのは、75歳からガクンと体の機能がすごく落ちるらしい。
生きている限り、いずれは経験することになる75歳。今、現在、1時間ほど走り続けられる体力があるが、理想を言えば、75歳を超えてもそんな体力を維持していたいなって思ったのだった。
〈本から〉
好物は喉につまらない
医療より介護、 -
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Posted by ブクログ
本は自分とは違う価値観に触れる絶好の機会、というがこの本はまさにそのような経験だった。「聞く力」でお馴染みの阿川さんと長年老人病院の経営に携わってきた大塚先生の対談が絶妙なテンポで書かれている。
死生観もそうだが、終末期に本人がどうか、家族がどうか、パートナーはどうかなどの生々しい話から、実際に自分が看取られる側になる時の心構え、介護される前にどうあれば心健やかに過ごせるかといったものまで幅広い内容を盛り込んだ一冊だった。
もう少し年を取ってから読むと、また得られるものも変わってくる気がする。
ただ一つ気になったのは、「男はこうで、女はこうだ」と言った考え方が何度も出てきていた点。性差をここま -
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