あらすじ
エウリュディケ殺害計画はエウメネスの働きで阻止された。計画の首謀者でることが発覚した王妃オリュンピアスは故郷へと送られることになる。その途上で、フィリッポス王の暗殺部隊が王妃一行を襲う。王妃の護衛ネオプトレモスが応戦し、暗殺部隊は一人を残して撃退される。最後の一人は王子アレクサンドロスに似た顔を持つ男・パウサニアスだった。彼に王妃は興味を持つ。そしてそれが、後の歴史を大きく動かす!
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Posted by ブクログ
顔の!情報量!何だこの台詞の少なさに反比例する情報量の多さは。最も重要なシーンの殆どに最低限の台詞が無い。ダイナミックなアクションシーンには台詞どころか音すらない。私の脳内のヒストリエにはBGMがない、終始無音の中の瞬きの時間の中にほんの僅かに動く目線(とその先に映る光景)と表情筋の機微に圧倒的な情報量が圧縮されている。岩明均の作品には僅か1コマで何の説明もなく登場人物達がまるで別人になった様に成る(その変貌もまた無言の表情で伝わる)、コマとコマの間の畳み込まれた次元が存在する様な異様な空間が在る。その畳み込まれた隙間までにはきっと私の様な素人には分からない高度な漫画的技法が織り込まれているのだろうけれど私には分からない。分からないが、次のコマで別人の様に変貌した人物に完璧に納得している自分が居る。第12巻はそんな異様な瞬きと異様な情報量が最大に畳み込まれた1冊な気がする。何が何だか分からないが、圧倒された。
エウリュディケ…
初登場10年ぐらい前でしたっけ?
パフラゴニアを去ってからの唯一の拠り所といっていい存在だったので
読む側としても別れの喪失感は大きかったですし今回の結末も寂しいです
ただ王の妻として戦い生き抜いて最愛の男に抱かれて眠るのは
彼女にとって幸福だったと言えるのかもしれません
待ちに待った新刊
エウメネス切ないですね。この12巻は読み始めからドキドキハラハラして一気に読み終えましたが、最後は思わず涙しました。
匿名
久しぶり
久しぶりの新刊で前の話を読み返してから読んだ、めちゃ急展開でびっくりした……え!?そんな!?歴史書読んだらこの先の話もわかるのかな 読んでみようかと思ってしまった
待ってました12巻
激動の巻ですね、史実で知ってはいたけど、まさかここでフィリッポスがパウサニアスがエアリュディケが。エウリュディケのシーンは涙が流れました。
また間が空くけど早く次が読みたいな!〜オスとかアン〜とかが多くてみんな6文字くらいあって名前とキャラがパッと一致しないけれど。あと、再登場した怪しいおじさんも不気味。
本当に面白かったが…
作者が還暦を過ぎて手の痺れもある事からここから先は読めないかも知れない。
104話、まるで七夕の国であった様なSF的な終わり方で伏線を貼っていたものの、
アリストテレスが行なった事によって前王がどの様な変貌を遂げるのか読者が目にする事は出来ない可能性は高い。
それでも今巻最後のエウメナスの殺陣シーンは見事で、その後のエウリュディケとのやり取りも
感情を揺さぶられた。
”完結しないなら読まなくてもいいや”と思ってる方は是非他の作者の『寄生獣』や『七夕の国』を読んで
それでも読みたいかどうかを考え直して欲しい。私は読んで良かったと思った。
激動
史実と創作の境界がわからないが、母たちの覚悟と強さ、エウメネスの心情に心を揺さぶられる。
それにしてもあの伏線がついに!?(まあ巻数でいうとまだ12巻だけども)。
面白いけど冷酷。
容赦のない生と死。
なんで死ななくちゃいけないんだろうなーとか
そんなに権力が大事なの!?って思ったら
主人公と同じ引きこもりたいという結論になるだろうが
それでも大きな戦いの渦から逃れられるわけではないというのは
これも俯瞰できる立場だから言えることね
Posted by ブクログ
前巻から実に5年振りの新刊。
オリュンピアスの暗躍、フィリッポス王の暗殺(未遂)、また、エウリュディケとエウロパの死と、事件が立て続けに起きる第12巻。
フィリッポスやアンティパトロスの内面がようやく描かれていて感慨深い。
アルケノルが出たのは何巻振りか。出る度に不穏だけれど、どこで物語を掻き回してくるのかはまだ分からない。
次に続きを読めるのは何年後になるのか…首を長くして発刊を待ちたい。
何年待っても読みたい作品。やっと続きが出た。
エウリュディケ……大好きだったので辛い。最後まで頑張る姿が素敵だった。
エウメネスの登場と戦闘シーンも悲しい場面なのに素敵でした。
陛下の今後(?)も気になる…
久々の刊行で話が大きく動いた
ネタバレになるので詳細は伏せるが、久しぶりの新刊で話が大きく動いた。
凶刃に倒れたフィリッポスがどうなったのか、アレクサンドロスの立場と周囲の変動。
そして王政を揺るがす大きな事件と別離などの話が、作者独特の表情の機微や間の使い方で印象的に演出されている。
エウメネスの運命やこれからの展開も気になるヒキ。
あとは画力も話も申し分ないんですけどもうちょっと刊行ペース上げてくれませんかね…。
アシスタント雇って…。
物語の力
長く待った甲斐があった。エウメネスとエウリュディケの切ない再会とフィリィッポスの運命。ますます面白くなってきました。
ヒストリエ12
連載が止まっていたので心配していましたが最新刊が出てくれて嬉しい限りです。マケドニア内の権力闘争、王の暗殺など物語が大きく動きだします。今後のエウメネスがどう生きていくのか楽しみです。