案山子

ミスタア・ロバーツの案山子のレビュー・感想・評価

ミスタア・ロバーツ(1955年製作の映画)
4.0
若干中弛みはするがフォードもルロイも良い。覗きという犯罪も男たちの置かれた環境によって、下心がギャグへ昇華する。キャグニーほど明確な暴君上司はフォード映画では異例であるが、寧ろ最期まで彼に反抗し続けたヘンリー・フォンダこそフォード的上官というべきか。虚勢と権威の象徴するヤシの木など、予め投げ捨てられるためにある。
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