日銀は米新政権の影響を読み間違えたか?

2月に入り、トランプ大統領は、以前から主張してきた通りに、カナダ、メキシコ、中国に対して関税を課すことを決定した。 カナダ、メキシコに対しては25%、中国に対しては追加の10%となっている。 また、欧州諸国に対しても関税を課すことを示唆しており、このまま行けば、主要国は軒並みトランプ大統領の関税の影響を受けることになりそうである。(参考記事) 日本も関税のターゲットにされる可能性は十分にあるし、仮 […]

自民党・公明党は共産党と同じ現役世代の敵に

国民民主党が現役世代の手取りを増やす施策を主張し、衆院選で大躍進した一方、少数与党に成り下がった自民党・公明党は現役世代の敵として認識されてきたようである。 国民民主党が「年収の壁」を178万円に引き上げるべきと主張する一方で、自民党・公明党は123万円への引上げに留めるべきだと主張している。 現役世代搾取を止めず、高齢者優遇ばかりで現役世代のことを蔑ろにし続ける自民党・公明党が現役世代から憎悪さ […]

【日本CPI】33ヵ月連続で2%超の上昇 日銀は目標達成を認識せず

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エネルギー価格の上昇を背景に12月分のCPIは前年比+3.6%となり、前回の2.9%から大幅に上昇した。 政府のガソリン価格抑制策の縮小が要因のため、予め想定されていた動きでもある。そして、政府の抑制策は1月半ばに更に縮小されたため、1月も更なる物価上昇が予想される。 ただ、生鮮食品及びエネルギーを除くコアコアCPIの伸びは前年比+2.4%となっており、エネルギー価格だけでなく、基調的な物価上昇率 […]

維持不可能な医療福祉制度と犠牲になる子供たち

現在の就業者数は6800万人ほどとなっている。高齢者の労働参加率の上昇を背景に就業者数・労働力人口(就業者+働く意思のある者)は2030年くらいまでは横ばい推移するとの楽観的な見通しもある。(参考) しかし、労働参加率が現状のまま維持されれば、生産年齢人口の減少率を概ね反映する形で就業者数は減少することになると考えられる。そうなれば、2030年には5%ほど、2040年には15%ほどの就業者数の減少 […]

止まらぬ少子化と日本の衰微

2024年の11月までの出生数は約66万人となり、年間の出生数が70万人を割り込む見通しとなっている。(参考記事) このペースは政府・行政が想定していたよりもはるかに早いペースで少子化が進んでいることを意味している。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口(令和5年)によれば、中位推計では出生数が70万人を割り込むのは2043年とされていた。その予測がまったく参考にならないものであることはこれで […]

【米国雇用統計】2024年12月 米国労働市場の詳細確認

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24年12月の雇用統計も11月のそれに続いて、予想を大きく上回る堅調な結果となった。 非農業部門の雇用者数は+25.6万人(予想+16万人)、失業率も4.1%へと低下しており、市場予想よりも労働市場が冷めるのには時間がかかるであろうことを意識させる結果となった。 失業率と就業者比率 前日の通り、失業率は4.1%へと低下。また、低下が続いていた就業者比率(E/P Ratio)は労働力人口全体、プライ […]

【日本実質賃金】今月も物価と賃金の悪循環継続

複数の大手企業で初任給の引上げ予定が発表されるといった明るいニュースも見るようになった。 ユニクロ:30万円 ⇒ 33万円明治安田生命:24万円 ⇒ 27万円東京海上日動:28万円 ⇒ 41万円(転勤条件あり) 大手企業では優秀な人材を確保するために30万円ほどの初任給を提示することが最低条件になりつつある。 しかし、それは大手だけの話であり、且つ、現在働いている社員にも同じような賃金上昇が見られ […]

【2025年投資方針】日本経済と円の衰退に継続ベット

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2024年は、無能な日銀の金融政策継続、衆院選結果としての財源なき減税方針、出生数70万人割れとなった少子化の加速と日本の国力及び経済・財政の衰退が加速する1年間であった。 2024年を振り返りながら、2025年の投資方針、身の振り方について考えてみたいと思う。 2024年の振り返り 日本の金融政策・経済状況 日銀は2024年3月にマイナス金利を止め、政策金利を0.1%に引き上げた。また、弊害ばか […]

幻想に取り憑かれた日銀総裁は愚策継続へ

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植田総裁は先日の日本経済団体連合会審議委員会における講演で相変わらずの誤った経済認識を披露し、今後の3年間で日本経済及び通貨を完全に没落させると確信させるような素晴らしい発言をされておられた。 その凄まじさは、冒頭から「実質賃金は改善傾向に向かい、弱めの動きがみられていた個人消費にも改善の兆しがみられます」と前年比マイナス圏で推移する実質賃金・実質消費支出を完全に無視して与太事を口にするところから […]

【日本CPI】物価上昇と国民の貧窮化は加速

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先日発表された日本のCPIは前年比+2.9%と市場予想の2.8%を上回り、前回の2.3%から大幅上昇となった。生鮮食品を除くコアCPIも前年比+2.7%、市場予想2.6%を超える強い結果となった。 これで32ヵ月連続での2%を超えるインフレとなったわけであるが、この強いCPI結果が発表される前日には、無能な日銀が金利の据え置きを決定しており、依然として目標達成を認めない方針を貫いている。 植田総裁 […]

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