写真のおっさんの瞳は今にも涙が溢れ出しそう……。右下、オランダの音楽家アンドレ・リゥの演奏会でエマ・コックが『Voilà(ヴォワラ:これが私)』を熱唱した際の情景だ。これYouTubeで公開されて1年で8359万回も再生されている。 元歌は右上のバルバラ・プラ…
昨日の不発「春一番」風から一転して晴天陽気の今日はバレンタインデー。世間には良き思いをしている男もたくさんいるんだろね。おめでとう、ヨッ、憎いよ(笑) かく言うワシも偶々頂き物が2つあった。一つはでかいイチゴのパック。贈り主は一緒に働いている…
明後日11日は「建国記念『の』日」。移動祝日が多い国にはめずらしくこの「2月11日」は動かず、今年は飛び石の休日になった。この祝日が難産の末に「の」がついて生まれた経緯やこの日付決定までの論議については、知る人も少なくなった。 それはともかく、…
いつもこの時期に同じ記事を書いている気がするが、今冬も鉢植えのカランコエが一斉に花をつけた。アロエの「不夜城」もボスの茎を切ったら子分どもがワサワサと伸びた。前者は三軒茶屋キャロットタワーの花屋で、後者は農大の学祭で、いずれも2011年に購入…
あまり面白くない記事でごめん。 年齢とともに心身の可塑性・柔軟性が落ちている気がする。今の現場は昨年11月からだが、まだどこか「なれ」ない。こういう場合の「なれ」は「慣れ」(used to~、仕事の中身から新たに順応するならaccustomed to~かな)。 時間…
自分に甘いので、「大寒」でも仕事に出てゆく自分を誉めてあげようと美味しいものを振る舞った。買ったのは和菓子の「花びら餅」と道明寺の「桜餅」。「花びら餅」は白味噌餡を求肥で包んだものだが甘煮したゴボウが挟まれているのがポイント。茶席では毎月…
寒い!陽射しがあっても風がギリリと温みをはぎ取る。終日立ちっぱの仕事はヤダなぁと、我慢強くないワシは愚痴るが、天象は容赦ない。24節季の「小寒」が20日から「大寒」に変じて2月3日まで続く。 今の現場は小学校校庭で白梅が一本だけ1週間前から咲き始…
先週8日から米加州LAの火事に関するニュースが爆増。リアルな情況を知りたくて多くの英語ニュースを視た。頻出して印象に残った言葉をあげてみよう。 *wildfire:自動翻訳では「山火事」と「野火」の2種が出る。J.ロンドンの小説「The call of the wild」の2…
きわどい立ち位置に立ってしまった女の心情を感じるワシ(笑) 全然経験なくても心ザワつく言葉のパレット。不思議な魅力がありますね~(Jasrac御免) #01 とまどいトワイライト(豊島たづみ)「♪映画の話もそろそろ尽きて、店を替えようと誰かが言い出す と…
松の内にやることは何でも「初」になる。初散髪して初入浴して初着替えして初メシ食って初詣に出かけた。でも初寝坊の果てだから時間はとっくに1時過ぎ。なのに近所の須賀神社は参詣人が多くてお詣りは諦め、脇の末社の大黒天に手を合わせて帰ってきた。つい…
「♪伸びた影を舗道に並べ〜♪」(雪の華)は幸福デートの歌だが、今の冬至期間(1月4日まで)の長い影は「寒影」とも呼ばれるくらい寒々しい。日照はありがたいがすぐ暮れて長々続く暗い夜は嫌だ。黄道のささいな傾きが季節を巡らしてしまうのがすごすぎる。 長い…
果物売り場から柿が消えて柑橘類に換わった。淋しいが今年は良く食べたので悔いはない。最後に食べた2個はわが佐渡の「おけさ柿」。最近はドライアイスで渋抜きして発送するらしいが昔は焼酎「ざわし=渋抜きのこと」だった。近所のセブンで4個600円。一つは…
「時は元禄15年師走半ばの14日……」そうです!今夜は赤穂義士討入りから322年目。自称忠臣蔵語り部としては何かを伝えねばならぬ。ということで行ったのは高輪泉岳寺の義士祭(ぎしさい)。晴れた土曜の昼下がりとあって境内は大変な混雑。墓参りの列は2時間…
今も小学4年で習うようだが、与謝野晶子の句に「金色(こんじき)のちひさき鳥の形して銀杏ちるなり夕日の岡に」というのがある。校庭にあった銀杏の落ちるのを見ては「何とすばらしい表現だろう」と子供なりに感心した。 長すぎた秋?がやっと終わって気温…
コロナ禍に「丁寧な暮らし」という言葉が流行ったが、すなおに思い浮かべたのは英国人ながら京都大原に棲んでハーブの栽培に打ち込んでいた故ベニシア・スミスさんだった(没年は2023年6月)。で、彼女らのことをこのブログに書いた際、このマンガ『丁寧な暮…
火曜のネットニュースで「京王線・山田駅(八王子市)構内の公衆トイレにある貼り紙に感謝書き込みが多数。それにXでの「いいね」が3.8万件」というのがあった。掲示されているのは「いつもきれいにつかっていただきありがとうございます」と普通の内容なの…
気温は上がらぬものの素晴らしい晴天につられて昼下がりの新宿に。メインの用事は医院での抜糸。急にできたホクロの除去手術を皮膚科で行い、保険利用で6500円の出費だった。悪性でなく老人性のもの。その前後に少し新宿をブラブラして愉しかった。(写真左…
TikTokで日本語を勉強中の米国人が漢字の体験談を披露した。彼は「流石」という語の意味を知らぬままに二つの漢字から類推して「石が流れる……これはの土石流の意味だな」と考えた。が、調べてみて違った。「予想どおりに」とか「期待に違わず」という意味だ…
思い立って映画を観に行った。『侍タイムスリッパ―』という笑える時代劇。話はこう。幕末に会津藩士高坂某が長州藩士を討とうとした瞬間、落雷。気が付いたら現代の京都映画村。そこからゴチャゴチャあって時代劇の「斬られ役」として暮らして行く……。かなり…
一国の首相が、茶碗の持ち方など食事中の行儀が悪いと炎上している。行儀の悪い人には「お里が知れる」=生まれや育ちが粗雑・下品だと言われる。でも石破家は、父が政治家、母や姉妹たちは教育者という立派な「お里」なんだからご本人にしか責は問えまい。 …
一国の首相が、茶碗の持ち方など食事中の行儀が悪いと炎上している。行儀の悪い人には「お里が知れる」=生まれや育ちが粗雑・下品だと言われる。でも石破家は、父が政治家、母や姉妹たちは教育者という立派な「お里」なんだからご本人にしか責は問えまい。 …
英国の諺に「好奇心は猫を殺した」(Curiosity killed the cat)があって「行き過ぎた詮索は身を滅ぼす」て意味で使われる。だが20世紀初頭に米国で次の一句「but satisfaction brought him back」が追加された。訳すと「でも満足感が彼を蘇らせたよ」となり、…
40歳以下の人は使わないし意味もわかるまいと思える言葉を「死語・廃語」として我が『言霊百貨店』3Fの倉庫(アーカイブ)に格納しているのだが、近年それの増え方が尋常ではない。このままだと日本語はカタカナ語ばかりになってやせ細る気がしてならない。 今…
書き進めている話の出だしは”街の音”で、早朝、主人公の女性が都営新宿線曙橋構内に入るシーンから始まる。ホームに降りる階段で彼女は鳥の鳴き声に気づく。ホーホケキョ。「あれはウグイスね。まさか駅の中にいるわけないし……チャイムか。でもなんでここに…
元禄期の絵師に英一蝶(はなぶさいっちょう)という人がいる。絵師であると同時に芭蕉門下の俳諧師かつ吉原遊郭で幇間(たいこもち)。なにせ犬公方・綱吉治下の時世だから風俗紊乱で12年も三宅島に島流しにあった。三宅は八丈ほど遠くもなく、近隣の島々と…
10月にはいってすぐ、四谷三丁目の地下鉄階段傍の店舗に「リンゴ屋(店名は相馬家)」さんがオープンし、若い兄ちゃん二人が接客していた。雨だったがそこそこにお客さんが並んでいた。 昔から駅前にはトラックに載せた果物を売る怪しげな商売があったし、昨…
雨で涼しくなった今日、やっと東博(東京国立博物館)に行き、印刷の凸版とコラボしているデジタルミュージアム「空海 祈りの形」を観てきた。東寺講堂には21体の仏像が「立体曼荼羅」として配置されているが、それを凸版得意の高精細3D画像にして見せるも…
月初めの爽やかな日、バイト休んである「シンポジウム」をのぞいてきた。テーマは「ライオン像のひみつ」とあり、三越本店前にあるライオン像にまつわる謎を探ろうとの趣旨だった。主催は「三越350年の記憶プロジェクト」なる団体で主に三越OBらしい。 自分…
2017年製のhuaway8インチタブレットをずっと使ってきたが、写真丸囲みのように画面が本体から浮くようになった。2年ほど前からバッテリーの持ちが悪くて充電コードを繋ぎっぱなしで使っていたのだが、ついにバッテリーに寿命が来て膨らみ始めたようだ。この…
世の「流行り」に巻き込まれると当惑と不快を感じてしまう。とくにネット流行語にはいつも戸惑う。「沼る」もその一例。食べ物やゲームやアイドルなど、何かに夢中になって簡単には抜け出せない状態(底なし沼)を指す。 でも「流行り」に”沼って”みると、共…