2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
非常に重い内容を示唆する題名の本なのですが、その語り口はユーモアをふんだんに混ぜた軽いものです。 ただし、やはり内容はかなり重たいものです。 人種差別というと古代からありそうに思いますが、奴隷制度はあってもそれは戦争捕虜であったり経済破綻者…
さまざまな政策を進めるために世論調査により国民の声を聞くということはよく行われることですが、その世論調査の手法自体かなり誘導的なものもあり問題を含むものです。 しかし、本書で扱っているのはそれ以前「世論(民意)というものはかなり恣意的に誘導…
どこから金を出すつもりか知らないけれど、経済対策に28兆円だそうです。 アベノミクスっていうのは最初からうさんくさいと思っていたけれど、それでも大規模な金融緩和と産業振興政策で経済の自律的な発展を狙ったんでしょう。 それが28兆円の国費投入って…
山登りを楽しむという登山家は多く現れていますが、山の楽しみ方としては「山岳展望」というものも大きな位置を占めるのは間違いないものの、きちんと体系的にとらえるということは少なかったようです。 それをかなり早い時期から様々な著書を出して広めてい…
「夢の話」と言っても「夢の様な良い話」という意味ではなく、実際に眠っている時に見た夢の話です。 本日未明に見た夢も非常にリアルなもので、ということはやはりかなりの悪夢でした。 現役時代の仕事は微生物や発酵関係だったのですが、会社の中には物質…
一部の人からは忌み嫌われている孫崎さんの本ですが、かなり真実に近いものを含んでいるように思います。 本書は戦後の政治の中で、アメリカからの自主独立を目指したために潰されてしまった政治家について書かれています。 詳述されているのは、岸信介、田…
団塊世代というと終戦後のベビーブームで産まれた1946年から48年頃誕生の人々で、その3年間だけでおよそ800万人と言われています。 戦後の政治や文化の激動の様々な舞台では、その団塊世代の人たちが多く関わってきました。 それは良い方向ばかりではなくか…
今回のFOOCOM.NET専門家コラム、松永和紀編集長の記事は「5年を経た今、食品から放射性セシウムは検出されない」というものです。 www.foocom.netその記事の最初は「何度でも、書かねばならない」で始まっています。そこに松永さんが放射線問題についての世…
池田さんはご専門が生物学なんですが、その他の方面のご活躍の方が有名になっています。 それでも専門分野に関係して一般向けの著書もしっかりと出版されており、本書もその一つと言えるでしょう。 この本の内容は、夕刊フジに連載されていた「池田教授の今…
「歴史認識」とは何か という大沼保昭さんの本の読書記録の2、第4章以降の部分についてです。 第4章 慰安婦問題と新たな状況 戦時中の問題は他にも多数あるのに、特に1990年代以降は慰安婦問題が国際的にも注目されています。 問題があるということは…
アメリカの大統領選挙では共和党の候補者に選ばれたトランプ氏の方ばかりが騒がれていますが、やはりこのまま行けば大統領になる可能性が高いのは民主党のヒラリークリントンでしょう。 しかし、そのうわべの印象はどうであれ、クリントンの方が世界を戦争に…
大沼さんの本は以前に「慰安婦問題とな何だったのか」というものを読んだことがあります。 sohujojo.hatenablog.comその書評にも書いたように、国際法学者でありながらサハリン残留韓国人の帰国問題に取り組んだり、慰安婦に対するアジア女性基金の設立に参…
ソフトバンクがイギリスの半導体企業のARMホールディングスを3.3兆円で買収するというニュースが流れました。 ソフトバンク「史上最高3.3兆円買収」の賭け | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 まあネットでは携帯料金下げろとの声…
最近よく拝見しているブログを書いている方が「食料自給率に関心あり」ということだったので、自分でもややあやふやなところがあったこともあり、改めて調べなおしてみました。 食料自給率の数値としてよく上がってくる「40%」というのがありますが、これ…
ニュースによれば17日に宮崎市で開催された食のイベントで、炎天下であるにも関わらずドリンク持ち込みを制限したために熱中症の発生が多発したそうです。 www3.nhk.or.jp 調べてみると、「ふるまい食フェス」というイベントのようです。 ホームページはまだ…
青土社が発行している雑誌「現代思想」の6月増刊号ですが、テーマが「微生物の世界」ということですので、購入してみました。 現代思想の最近のテーマを見ても科学分野のものが結構多いようです。思想というものとは違うかとも思ったのですが、現代では不可…
映画会社、東映の教育映画部という組織が「東映動画」として新たなスタートを切ったのは昭和31年だそうです。 そして、昭和33年に長編動画の「白蛇伝」を発表したのを皮切りに、年1篇のペースで発表していったのですが、一方、手塚治虫の虫プロも昭和3…
今年5月7日に、アメリカのテスラ・モーターズ社の「モデルS」という車が運転支援システム「オートパイロット」の動作中にトレーラーに衝突して運転者が死亡するという事故が起きました。 それについて、自動車ジャーナリストの鶴原吉郎さんが日経BPに詳しい…
日曜夜になんとなくテレビを見ていたら、TBS系で「この差って何ですか」という番組をやっていまして、様々な事象の差を解説しようと言うものなのですが、その中で 「ジョギングをしてダイエット(体重・体脂肪を減らす行為を何でもこう称します)するには朝…
格差といえばアメリカがひどいというイメージですが、イギリスでも相当なもののようです。 もちろん、以前から階級社会と言われていたイギリスですが、最近では他の国と同様に富裕者といえば金融関係や投資家で、昔のような貴族階級というわけではなさそうで…
著者は大蔵省官僚から財務官まで勤め、現在はアジア開発銀行総裁という要職を歴任している人です。 本書は2007年にアメリカの日本大使館公使から戻る寸前に書かれたということで、アメリカではサブプライムローン問題が発覚した直後でした。 それがリー…
(もう政治関係の発言は止めてしまおうとも思ったのですが、やはり黙っていられない状況です。少しは思考力の残っている人も居るでしょうからその人達に向けた発信は続けましょうか) 日経BPネットの記事に、経済コンサルタントの小宮一慶さんが「参院選後日…
第二次大戦までの歴史の中で、日本が植民地としていた朝鮮半島と台湾で現地の人々に日本風の名前を付けさせたという創氏改名ということがあったということは、おそらく多くの人が知っては居るでしょうが詳しいことはほとんどわからないままでしょう。 実施さ…
普段は小説というものはほとんど読まないのですが、旅行の車中で読むのにはあまり硬い内容のものよりはこういったものの方が疲れないと思い、持って行きました。 剣客商売といえば鬼平犯科帳と並んで著者池波正太郎の代表作といえる小説のシリーズです。 剣…
なんとも「いかにも」というような表題の本ですが、中身は放送作家の樋口さん(かなり流行った番組にも参加してきたようです)が、テレビ番組の企画を決める際の発想の方法について、その手法を披露といった内容で、もしかしたらこの本を読む側の人が何らか…
それでは、健康食品の中でも一応国のお墨付きが出ているという「特定保健用食品」「機能性表示食品」「栄養補助食品」について検証された部分についての紹介です。 まず、「特定保健用食品」トクホですが、これはそれまで野放し状態だった健康食品市場に初め…
高橋久仁子さんのご著書のうちでも早い時期のものを再読した読書記録を最近書きました。 「”食べ物情報”ウソ・ホント 氾濫する情報を正しく読み取る」高橋久仁子著 - 爽風上々のブログ そこでははっきりとは書かなかったものの、「最近著書の出版が無いのは…
まったく政策に共感できない候補者に投票する気も出ないことが多い選挙ですが、今回は現政権のあまりの悪辣振りになんとかストップをかけたいという願望のみで選挙に行ってまいりました。 その主張にはほとんど支持できないものばかりという野党候補者ですが…
FOOCOM.NETでの栄養疫学紹介の児林聡美さんのコラム、実際に行われた女性3世代の食生活と健康状態の関連性調査について、その研究の進展の内容を書かれています。 一発勝負の裏でてんてこまい:疫学調査の裏側お見せします2 | FOOCOM.NET 児林さんは現在は…
著者の藤田さんは戦争中に福島県の三春に疎開したのですが、その隣人の小父さんに沢山の昔話を聞かされて育ったそうです。 それを思い出しては本にまとめたというものです。 ここでは、頓智、機転といったものが話の中心になっているものを集めています。 昔…